コロナ感染者の減少も進み、夏が近づくにつれてマスク不要になる機会が増えつつあります。出かけるたびにマスクをしたり、息苦しい思いをしなくてすむ一方で、今までマスクで隠れていた部分を久しぶりに他人に見せることに不安を感じている方も多いようです。
最近、デパートの化粧品売り場では、口紅の売れ行きが急増しているんです。マスクをしていれば口紅をつける必要は無かったし、マスクに口紅がつくのも嫌でしたよね。コロナ前に持っていた口紅はもう流行りではないので、みんな今年のトレンドの口紅を買いなおしているようです。
マスクを外した時に、もう一つ気になるのが歯並びや歯の色です。マスクが必要なくなったら、うれしい時や楽しい時は、友達や恋人に素敵な笑顔を見せたいですよね。マスク生活が長く続いた今、あなたは自分の笑顔に自信がありますか？
歯並びが気になっていた方にとっては、むしろマスク生活は歯列矯正を行ういい機会だったかもしれません。でも多少、歯並びが悪くても、白い歯でニッコリされるとそれだけでこちらも笑顔になってしまいますよね。
そこで今回は、歯のホワイトニングをテーマにして、その中でも主にオフィスホワイトニングの効果や注意点を説明していきます。
ホワイトニングの種類
オフィスホワイトニング
歯科医院で施術を受ける方法で、有資格者のため高濃度の薬剤を使ってホワイトニングを行うことができます。
歯に過酸化水素を含む薬剤を塗布し、光を照射して薬剤の効果を高める方式が一般的です。
ホームホワイトニング
歯科医院でマウスピースを作成し、その中に薬剤を注入して数時間、歯に装着する方法です。効果が出るにはオフィスホワイトニングより時間がかかりますが、自宅で時間がある時にできますし頻繁な通院も必要ありません。
セルフホワイトニング
医療機関ではなく、いわゆる「サロン」で行われるホワイトニングです。歯科医院で行うホワイトニングに比べて安価ですが、資格が無くても扱える薬剤を使うため、歯そのものを白くすることはできず、歯の表面についた汚れを落とすことしかできません。
ただ、刺激の少ない薬剤で料金的にも気軽に通えるため、最近では若者にも人気があります。
ホワイトニングの効果（メリット）
虫歯を予防できる
ホワイトニングを行う前には、歯に汚れがあると十分な効果が得られないため、歯のクリーニングを念入りに行います。その過程で虫歯や歯周病もチェックしますので、早期発見にもつながります。
ホワイトニングを行った後の歯は、酸に対する抵抗力の強いフッ素の取り込みが多くなって虫歯になりにくくなったり、カルシウムの再沈着が起こって初期虫歯が改善したりする可能性があります。
ホワイトニング剤に含まれる過酸化水素は、光があたって分解される時に虫歯や歯周病に対する殺菌効果を発揮します。また、施術後は一旦カルシウムが減少しますが、一週間程度でカルシウム密度が増して、以前より酸に対する抵抗力が強化されます。
カルシウムの再沈着や密度の向上は、ホームホワイトニングよりも高濃度のホワイトニング剤を用いて歯科医院で行うオフィスホワイトニングでのみ効果が得られるようです。
歯を削らずに白くすることができる
もう一つの歯を白くする方法である「セラミック」は、セラミックでできた白い人工歯を自分の歯に被せるため、健康な歯を削らなくてはなりません。
一方、薬剤で歯に付着した汚れを落として白くする「ホワイトニング」は、歯を削らずに白くすることができます。
見た目の印象が良くなる
白くてきれいな歯は、相手に清潔感を与えてよい印象を残します。逆に黄ばんだ歯は、年齢以上に老けていたり、不潔そうな印象を与えることがあります。初対面でも、口元から白い歯が見える笑顔は間違いなく心に残りますよね。白い歯は表情も明るく見せてくれるので、毎日鏡を見てニコッとするだけで自分に自信がつきますし、恋愛や仕事にもきっとよい影響があるはずです。
ホワイトニングの注意点（デメリット）
ホワイトニング効果は永久ではない
ホワイトニング後の歯の白さはずっと続くわけではありません。半年ぐらい経つとだんだん元の色に戻ってきます。
生活習慣が大きく影響しますが、色素沈着が起こりやすい喫煙者やコーヒー、赤ワインなどをよく飲む方は色戻りが早い傾向にあります。定期的なメンテナンスも重要で、正しい歯磨きや歯のクリーニングを行っている人は長持ちします。
施術は健康保険の対象外
ホワイトニングは自由診療のため健康保険の対象外になります。
費用は事業者ごとに異なりますが、歯科医院で施術するオフィスホワイトニングは1回10,000円～50,000円程度、ホームホワイトニングの場合は20,000円～50,000円程度が相場です。
ただし、オフィスホワイトニングは1回で効果を実感できる場合もありますが、通常は複数回の施術が必要になるため、その回数分だけの費用がかかります。
対応できない歯がある
ホワイトニングはすべての歯に効果があるわけではありません。天然の歯には効き目がありますが、被せものをした銀歯などの人工歯や神経を失って黒く変色した歯はホワイトニングを行っても白くなることはありません。
また、同じホワイトニング剤を用いた施術でも、もともと人の歯はそれぞれ色が異なるためまったく同じようには白くなりません。ホワイトニングをすれば、テレビに出る芸能人のような白い歯に必ずなれるとは限りません。
施術を受けられない場合がある
妊娠・授乳中の方や、知覚過敏、虫歯や歯周病のある方はホワイトニングの施術を受けることができない場合があります。虫歯や歯周病のある方は薬剤がしみて痛みを感じる場合がありますので、まずは治療を済ませてから施術を受けることをおすすめします。
まとめ
ホワイトニングにはいくつかの種類があります。興味や関心があるなら、まずはしっかりと情報収集を行い、それぞれのメリットとデメリットをよく知りましょう。また、自分がホワイトニングを受けられるかどうかを確認するため、信頼できる歯科医院を訪れて相談するのもおすすめです。
ホワイトニングにかかる費用は決して安くないので、十分に納得した上でどのホワイトニングを受けるかを決めるようにしましょう。
