仕事に忙殺されていたり、人間関係に悩んだり、働く上でストレスは切っても切れない存在ですよね。働く女性は、仕事でどんなことがストレスになっているのでしょうか。ストレス要因とその影響を知っておくと、深刻な状態になる前に対処ができます。
仕事が忙しくて、「ストレスを発散するための時間もない!」という方のために6分以内で効果のでる方法を紹介しているので、ぜひ参考にしてください。
健康や人間関係にも影響が…働く女性の仕事のストレス要因
普段、ストレスと言っているものは、私たちの体や心にかかっている圧力の事です。どんなことが圧力になっているのかを見ていきましょう。
ストレスとは何か
心にかかるストレスをゴムボールでたとえると、
・ゴムボールを押す力がストレス要因(ストレッサー)
・ゴムボールがへこむことが、ストレス反応
・ゴムボールの弾力性(跳ね返す力)がストレス耐性
ということになります。
ストレス要因にも物理的なものや季節の変化など、比較的分かりやすいものもありますが、仕事で多くのひとが悩まされているのは、心理社会的ストレッサーと呼ばれるものです。
人間関係や、将来への不安などがこれにあたります。ちなみに、マイナスな事だけではなく、自分に対する期待も、大きすぎるとストレス要因となるのです。
あとの項目で詳しく解説しますが、このストレスは、私たちのメンタルヘルスに大きな影響を及ぼします。
働く女性のストレスの原因は?
近年、メンタルヘルスの不調による問題が無視できない状況になってきたことにより、2015年から企業に対してストレスチェック制度が義務化されました。
平成24年の厚生労働省の調査によると、現在の仕事や職業生活に関する強い不安、悩み、ストレスがあると答えた人は、女性が61.9%、男性が60.1%という結果でした。男性も女性も、ここの数値はあまり変わらないようです。
さらにこのデータから、女性の仕事上のストレス要因トップ5をまとめると以下のようになります。
1位 職場の人間関係 48.6%
2位 仕事の質の問題 30%
3位 仕事の量の問題 27%
4位 仕事への適性の問題 21%
5位 定年後の仕事、老後の問題 19%
圧倒的に、人間関係に悩んでいる人が多いのですね。
特徴的なのが、ストレス要因として職場の人間関係を一番に上げている、というのは男性も同じなのですが、男性の場合は、人間関係を主なストレス要因としてチェックした人は35.2%だったのです。
女性の方が、人間関係に悩まされることが多いようです。
インターネット上では、プライベートな話に踏み込まれて困っていることや、身に覚えのない噂話、女性同士のグループができていて孤立してしまう、といった内容の悩みや相談が上がっていました。確かにこういった悩みは、女性に多いものかもしれません。
女性の心と体の健康に悪影響も…この不調は仕事のストレスが原因?
前項では、ストレス要因、ストレッサーについて主に紹介してきました。この項では、ストレッサーによってもたらされる悪影響、ストレス反応についてお伝えします。
どんなストレス反応があるのかを知ることは、自分の周りのストレスに気付くきっかけにもなります。気付かずに重症化する前に、こまめに発散して、心と体の健康を守っていきましょう。
ここ一か月で、このような心や体の反応はないでしょうか。
・ひどく疲れた
・へとへとだ
・だるい
・気がはりつめている
・不安だ
・落ち着かない
・ゆううつだ
・何をするのも面倒だ
・気分が晴れない
このようなストレス反応が続くと、健康障害に繋がってしまいます。
また、女性特有の健康障害に、PMS(月経前症候群)があります。PMSの症状は、
・情緒不安定
・イライラ
・抑うつ
・集中力の低下
・倦怠感
・腹痛
・頭痛
・腰痛
などです。
これらの症状も、ストレスの量によって重くなることがあるそうです。
PMSに悩まされるのは女性ならでは。仕事をする上で、このようなストレス反応はできるだけ解消したいですよね。
次の項目では、ストレスを改善する方法をご紹介します。
【参考:厚生労働省 働く人のメンタルヘルス・ポータルサイト「15分でわかるセルフケア」】
【女性向け】 仕事で忙しくても6分以内にストレスを改善する方法
ここでは気軽に取り組むことのできるストレス発散方法を紹介します。様々ある女性ならではの仕事のストレスも、改善できれば効率アップに繋がります。休憩時間などでも簡単にできる方法を集めたので、できそうなことから参考にしてみてください。
短い読書
読書がストレス発散になる、というのは聞いたことがあるのではないでしょうか。
なんと、読書は6分という短い時間だけでも、ストレスの軽減に効果があるのだそうです。
・現実を忘れて没頭することができる
・ルーティーン(ここでは、紙を1枚1枚めくる動作)によって集中力を高める
というのが、短い読書でストレスが発散できる理由です。
電子書籍ではスマホ等では通知が来るたびにそちらに注意が向きますし、紙と違って紙を1枚1枚めくる動作が取り入れられません。そのため、紙でできた本がオススメです。
没頭できる内容なら、同じ本を繰り返し読む、というパターンでも構いません。リラックスしたい、ストレス発散したい、という時に読む本を決めておき、すぐに手が届く場所に置いておくのもいいですね。
ストレッチ
軽い運動や体を動かすことも、ストレス発散に効果的です。
ストレッチなら、短い時間・部屋の中でもできるためオフィスの中でも行うことができます。
座ったままでもできる、簡単なストレッチと、ストレス解消に効果的なツボをご紹介します。
①肩甲骨・肩周りのストレッチ
肩甲骨をギュッと内側に寄せ、そのあと緩める動作を何度か繰り返してください。
血流がよくなり、じんわり暖かく感じられるはずです。
②首・肩のストレッチ
手を頭の上にのせ、上体を左右に倒します。ゆっくり、肩が伸びていることを意識しながら行ってください。
③下半身のストレッチ
ふくらはぎが床に対して垂直になるように足を付けてください。
その状態で、つま先とかかとを交互に3秒ずつ上げていきます(10回1セット)。
好きな友達や恋人と会話
厚生労働省の調査では、悩みやストレスを周りに相談することで、90%以上の人が、「悩みが解決した・解決はしなかったけれど気持ちが軽くなった」と答えています(64歳以下)。相談相手の1位は、家族や友人(87.3%)です。
聞いてもらうだけでも気持ちがすっきりするので、まずは気の置けない仲の人に軽い会話のつもりで話してみましょう。
まとめ
ストレス要因・ストレス反応・ストレスの改善方法に分けてご紹介しました。
・働く女性の仕事上のストレス要因は、人間関係に起因するものが多い。
・ストレス反応が長い間続くと健康にも悪影響がある。
・PMS(月経前症候群)が、ストレスによって悪化することもある。
・短い読書やストレッチ、友人との会話がストレス解消に効果的。
この記事を参考に、ストレスを上手に解消していってください!