日本での生活が長くなると日本人の知り合いも増えてきて、なかには友だちから結婚式や披露宴の招待状をもらうこともあるでしょう。
日本でもジューンブライドは有名で、6月にはたくさんの結婚式や披露宴が行われます。
日本独特の文化やマナーがわからない中で招待状をもらうと、どうしたらいいのか戸惑ってしまいますよね。
そこで今回は、日本人の友だちや知り合いから披露宴への招待状をもらった時にどんなことに注意してどうしたらよいかを詳しく紹介していきます。
まずは披露宴への招待状に返信するときのマナーからみていきましょう。
披露宴への招待状に返信する時のマナー
招待状には、新郎新婦にあなたの出席可否を知らせる返信用のハガキや封筒が入っているのが一般的です。同封のハガキなどに出席の可否とあなたの氏名、住所などを書いて返信しましょう。
いつまでに返信したら良い?
招待状が届いたらなるべく早く返信しましょう。出席・欠席に関わらず、遅くても1週間以内には返信したいところです。
新郎新婦は、ゲストから返信が来てから、その内容に応じて席次表や引き出物の準備をするので、招待状の準備が遅くなると迷惑をかけてしまいます。
返信が遅くなってしまったら?
招待状が届いてから1週間以上過ぎてしまったり、期日を過ぎてしまったりした場合は、直接電話やメールで謝り、招待状をしっかりと提出しましょう。
招待状には、お祝いの言葉とともに「お返事が遅れまして申し訳ございません」などのお詫びの一言を添えると丁寧です。
黒ペンで書く
招待状の返信をする時は、黒のペンで書きましょう。
一般的に招待状の返信は、黒の毛筆、筆ペン、万年筆で書きますが、毛筆や筆ペンで日本語を書くのは難しいでしょうから、慣れない場合は黒のボールペンでも問題ありません。
グレーのペンは弔事に使うものであり、字が消えてしまう鉛筆やシャープペンシルも縁起が悪いので使わないのがマナーです。
欠席する場合には
予定があって披露宴に出席できない場合には、欠席を伝えるだけでなく、お祝いの言葉と披露宴に招待してくれたことに対するお礼の言葉を添えるとより丁寧です。
披露宴に出席する時の注意点
披露宴に出席する時には衣装やご祝儀などについても注意すべきポイントがいくつかあります。
衣装:女性の場合
白いドレスは着ない
白いドレスは、花嫁のみが着る特権なので他の人が着てはいけません。
白を連想するグレーやシルバーのドレスも避け、明るい色合いのドレスを選びましょう。
派手な衣装や華美はアクセサリーは身に着けない
披露宴の主役は新郎新婦です。自分が目立つような露出の多い服装にせず、派手なアクセサリーはつけないようにしましょう。
衣装:男性の場合
スーツは礼服かシックな色合いのグレーや紺などの単色で
基本的には礼服かそれに近い単色のものがおすすめです。濃いストライプなどの柄物は結婚式のような場にはふさわしくないので避けた方がよいでしょう。
シャツは白が基本
結婚式では白のシャツが基本となりますが、若い方が多いカジュアルな会場であれば、淡いパステル調のカラーシャツでも問題ありません。
ネクタイは白が基本
結婚式でのネクタイは白色にするのがマナーです。
黒色は、不祝儀のときに身につける色なので避けましょう。
靴、靴下は黒が基本
靴は黒の革靴で紐付きのシンプルなデザインが基本です。
また、靴下は無地の黒色のくるぶしが見えないものがマナーです。ストライプなどの柄物やカラフルな靴下がちらちら見えてしまうと恥ずかしいものです。
ご祝儀の包み方・渡し方・金額相場
日本では披露宴への出席の際に「ご祝儀」というお祝い金を祝儀袋に入れて渡すのが一般的です。
披露宴会場に入口に受付があり、そこで受付の人にご祝儀を渡して芳名帳に自分の名前を書く流れになります。
ご祝儀の包み方
ご祝儀は、まず祝儀袋の中袋や中包みにお金を入れてから、上包みで包みます。
お札の表が中袋や中包みの表側にくるように、また、肖像画が上にくるように入れると良いとされています。
中袋や中包みを上包みで包む時、裏側の折り返し部分は、下側が上に重なるように折るのがマナーです。
お祝いのお金はシワシワのものではなく、折り目の無い新札を使います。
ご祝儀の渡し方
ご祝儀袋を袱紗の上にのせたまま渡すのが正式なマナーです。
折りたたんだ袱紗をテーブルなどに置き、ご祝儀を直接手で持って渡しても構いません。 渡す時は、「本日はおめでとうございます」や「心ばかりのお祝いでございます」などの言葉を添えるとより良いです。
金額相場
ご祝儀は1万円から3万円ぐらいが一般的です。
友達や会社の同僚の結婚式では、ご祝儀袋に3万円を包んでおけば、問題ありません。
まとめ
今回は、日本人の知り合いから披露宴への招待状をもらった時どのようにしたらよいかについて紹介しました。
昔からのしきたりだったり縁起をかついでいたりするので何かと難しい日本独特のマナーもありますが、一番大事なのは新郎新婦を心からお祝いする気持ちです。
その次ぐらいに今回紹介した内容を参考にして、披露宴を心から楽しんでみて下さい。