もし、日本語がまだよく話せない外国人が、日本で交通事故などのトラブルに遭った場合、どう対処したらいいかわかりますか?
めったにないことだからこそ、知っているのと知らないのとでは大違い。ここではその時の詳細な対処方法について詳しく説明していきます。
自分や友だちが突然の事故に遭っても、冷静な対処ができるように備えましょう!
まずは緊急通報!
110
事故が発生したら、速やかに警察に通報するための緊急電話番号である「110」をダイヤルしましょう。
110番通報を受けるセンターには、主な外国語が話せる警察官が配置されていますし、同時通訳を介した三者通話ができる体制を整えているセンターも多いです。
事故が起きた場合はパニックになってしまいがちですが、通報時には落ち着いて次の情報を伝えることが大切です。
・事故が起きた場所(住所、地名、ランドマークなど)
・事故の種類(交通事故、急病、怪我など)
・事故の状況(被害者の数、重傷者の有無など)
「110」をダイヤルして電話がつながったら、まずは自分が外国人であることを伝え、通訳を要求しましょう。
119
119番は、緊急時に消防車や救急車の出動を要請する番号です。
119番通報を受けるセンターも外国語に対応しており、主要17言語に24時間・365日対応している他、その他の言語に対しても同時通訳を介した三者通話が可能です。
119に電話する場合もまた、落ち着いて場所や災害、被害者の状況を伝えるようにしましょう。救急車を呼んでも料金はかかりませんので安心してください。
状況にもよりますが、警察官が乗ったパトカーや救急隊員が乗った救急車はおおむね10分以内には現場に到着しますので、到着したら電話してから到着までの状況の変化などを伝えてください。
医療機関の受診と保険会社への連絡
ケガがひどくて応急処置だけでは不十分な場合、病院への入院や通院が必要になります。日本には外国語に対応している病院も数多くありますが、医療保険に入っていれば保険会社がサポートしてくれる場合もあります。
医療機関の受診
重傷の場合には、救急車で病院に運ばれてそのまま入院するケースが多いですが、軽傷の場合には、自宅やホテルに帰ってから近くの病院に通院することになります。その場合、母国語でケガの具合や症状を伝えることができれば安心ですよね。
外国語に対応している病院を探すには、以下のサイトが便利です。英語と中国語版のページをお知らせしますので、一度クリックして見てみてください。
Finding a foreign language hospital
保険会社への連絡
日本で生活する前や旅行での訪日前には医療保険や旅行保険に加入しておくことをお勧めします。保険は医療費、損害賠償費用をカバーしてくれるので、不測の事態に備えることができます。
保険会社では事故が起きたときに母国語で話せるコールセンターを用意しており、緊急時だけでなく、費用請求などの事後処理の手続きまでサポートしてくれるので便利です。
保険に加入したら忘れずに保険会社の連絡先をメモしておきましょう。保険証券の番号がわかるようにしておくとスムーズにサポートを受けることができます。
その他の注意点
在留カードやパスポートの保管
日本滞在中は、在留カードやパスポートを常に携帯しておくことが法律で義務付けられています。これらの身分証明書は、事故の際や法的手続きに必要となるため、紛失や盗難に気をつけながら携帯しておきましょう。
緊急連絡先の確保、共有
事前に緊急時の連絡先を友人や家族に伝えておきましょう。また、自国の大使館や領事館の連絡先をメモしておくことも重要です。これらの機関は、日本で自国の国民が事故に遭ったり緊急の支援が必要な時にサポートしてくれます。
事故後のスケジュール変更
事故の程度にもよりますが、入院や通院、交通事故に伴う法的手続きが必要になった場合、日本での滞在スケジュールが大幅に変わる可能性があります。
事前に予定していたスケジュールの内容によっては、ホテルや交通機関のキャンセル料が発生したり、友人や知人に予定通り会えなくなってしまうことがありますので、忘れずにスケジュールを変更しておきましょう。
まとめ
事故は予期せぬ出来事ですが、ましてやその事故に言葉の通じにくい他国で遭ってしまうとどうしていいか分からなくなってしまいますよね。
だからこそ、そうなった時にどうしたらいいか事前に知っておくことが重要です。
緊急事態が起きたらまずは「110」か「119」に電話すること。覚えておいてくださいね。
事故は予期せぬ出来事ですが、ましてやその事故に言葉の通じにくい他国で遭ってしまうとどうしていいか分からなくなってしまいますよね。
だからこそ、そうなった時にどうしたらいいか事前に知っておくことが重要です。
緊急事態が起きたらまずは「110」か「119」に電話すること。覚えておいてくださいね。