今回は、稲城市のご紹介です。
稲城市は、古くから東京のベッドタウンとして開発が進んできた多摩ニュータウン地域にありますが、在日外国人のみなさんにはあまり馴染みのない地名かもしれませんね。
でも稲城市は知らなくても、よみうりランドは聞いたことがありませんか?東京西部では有名な遊園地である「よみうりランド」は稲城市にあるんです。
2023年4月1日現在、稲城市には1,676人の外国人が居住しており、外国人比率は約1.8%となっています。都内の他地域と比べると低い割合であり、国別では、中国人(約31%)、韓国人(約17%)、フィリピン人(約9%)、ベトナム人(約8%)の順となっています。
それでは、さっそく稲城市とおすすめの街の情報を紹介していきましょう。
市の概要
稲城市は、多摩地域の南部にある総人口は93,486人(2023年4月1日時点)の市です。南東部より西部にかけて神奈川県川崎市と接しており、北は多摩川を挟んで府中市や調布市に接し、西部は多摩市に接しています。
JR南武線と京王相模原線が市内を横断しており、南武線では立川や川崎方面へ、京王相模原線では橋本や新宿方面にアクセスすることができます。また、中央高速道路の稲城ICがあるので、山梨方面や首都高速道路への車でのアクセスも便利な地域です。
古くから子育て世帯が住みやすいベッドタウンとして開発されてきたため、もともと豊かな自然環境の中に住みやすい街並みが作られていて、稲城長沼駅や稲城駅を中心に商業施設やマンションが集まっています。
梨とぶどうが特産物であり、8月中旬頃には市内にたくさんある直売所に梨が旬を迎えたことを知らせるのぼりがたくさん上がります。直売所は70ヶ所以上あり、「稲城の梨」のブランドを求めるお客さんでとてもにぎわいます。8月下旬にはぶどうの「高尾」の収穫が始まり、甘くて種のない大粒のぶどうは贈答品としてとても人気があります。
家賃相場
1R:5万円~、1LDK、2DK:8万円~
市役所と外国人支援
稲城市役所ホームページは、英語・中国語(簡体字)・中国語(繁体字)・韓国語・スペイン語・ポルトガル語に対応しています。例えば中国語に翻訳したい場合には、市役所ホームページの上部に表示されている「簡体字」をクリックすると、中国語に翻訳されたページがすぐに表示されます。
市役所内には、外国人相談窓口の設置は確認できませんでした。
おすすめの街はここ!
矢野口
最寄駅は、JR南武線の矢野口駅です。川崎方面では途中の登戸駅や武蔵小杉駅で乗り換えると、新宿駅や渋谷駅にも約30分で行くことができます。東京郊外では南北に移動できる鉄道路線はとても貴重です。
また、徒歩約15分で京王線の京王よみうりランド駅に行けるので、京王線を利用することもできます。当然、よみうりランドも近くにあるので、京王よみうりランド駅からゴンドラ「スカイシャトル」に乗れば、上空からの景色を楽しみながら10分弱でよみうりランドに到着できます。
駅の高架下には、ショッピングモールの「アイ ポート矢野口」があり、「FUJIスーパー」などが入居しています。また、駅徒歩10分の場所には商業施設「アメリア稲城ショッピングセンター」があり、「スーパー三和」や「ダイソー」、「マツモトキヨシ」などのお店が集まっていて買い物に便利です。
駅の近くには多摩川が流れており、大勢の人たちが河川敷でランニングやサイクリング、犬の散歩などを楽しんでいます。自然環境が豊かで街中には緑も多く、落ち着いた雰囲気の住宅街が広がっています。
南多摩
最寄駅は、JR南武線の南多摩駅です。矢野口駅よりも一つ立川寄りにあり、多摩川沿いの駅である点は矢野口駅と同じです。立川駅までは約15分、武蔵小杉駅までは約30分で行けますし、バス路線も充実していて、京王バスや小田急バスで聖蹟桜ヶ丘駅や調布駅方面にも行くことができます。
駅近くには深夜0時まで営業している「FUJIスーパー」があり、仕事帰りの買い物も便利です。また、駅から徒歩10分のところに在日米軍施設「多摩サービス補助施設(多摩レクリエーションセンター)」があり、一般の人たちも入場することができます。季節ごとにいろいろな催し物が開催されてにぎわいますが、施設内のバーや乗馬施設を利用する場合には免許証やパスポートが必要です。
多摩レクリエーションセンターには広大な城山公園が隣接しており、近くには稲城市が運営している稲城市立病院や稲城市立中央図書館などの公共施設もそろっています。
治安もよく、街並みが広々している上に落ち着いていて、川や緑に囲まれた自然豊かな環境はファミリー世帯や女性の一人暮らしにもおすすめです。
まとめ
今回は東京都稲城市の概要とおすすめの街をご紹介しました。
稲城市はあまり聞きなれない地名かもしれませんが、東京西部を南北に移動できる南武線を使えば都心や川崎にも意外に短い時間でアクセスできる地域です。また、多摩地区は地盤が固いことでも有名なので、地震が心配な方も安心して住むことができる街でもあります。
立川や川崎方面が通勤・通学先となる方はもちろん、家賃を抑えて緑豊かな住環境の中で生活しながら、都心にもある程度便利にアクセスしたいと考えている方は、ぜひ稲城市も引越し先の選択肢の一つとして検討してみてくださいね。