今回は、千代田区のご紹介です。
千代田区は23区の中心であり、まさに東京の中心と言えるエリアです。
皇居や国会議事堂、官庁街やオフィス街、商業地で地域の大半が占められており、一般の方向けの住居は少なく家賃も高いので、よほどの理由が無い限り一人暮らししている人は少ないエリアです。
そのため、住みたい街選びとしてはあまり参考にはならないかもしれませんが、「千代田区ってどんなところなの?」という興味を持って読んでいただければお楽しみいただけると思います。
2022年10月1日現在、中央区には3,324人の外国人が居住しており、外国人比率は約4.9%という構成になっています。国別では、中国人(約49%)、韓国人(約14%)、台湾人(約6%)、アメリカ人(約6%)の順であり、約半数が中国人という状況です。
それでは、さっそく中央区とおすすめの街の情報を紹介していきましょう。
区の概要
千代田区は東京23区のほぼ中央に位置しており、総人口は67,845人(2022年11月1日時点)と、都内では一番人口が少ない区となっています。しかも人口が10万人以下の区は千代田区だけなんです。ただ、昼夜の人口差は20倍以上もあると言われており、区内には毎日の通勤・通学、観光などで多くの人々が集まってきます。
区の中央には、皇居があり、その面積は約1.42㎢で、区の約12%を占めています。皇居の周りには緑が多く景色もいいので、外周をジョギングやランニングで楽しむ人たちがたくさん走っています。皇居や国会議事堂があることもあり、街中には警官の配備も多く、治安はトップレベルによいエリアです。
交通アクセスの良さは言うまでもありません。区内にはJR山手線・京浜東北線・総武線・中央線・各種新幹線、東京メトロ半蔵門線・有楽町線・丸の内線など多数の鉄道路線が乗り入れています。また八重洲口には、羽田空港・成田空港を往復するルートはもちろん、全国各地へ出発する高速バスのターミナルもあります。
千代田区は省庁やオフィス街でもありますが、もともとは下町情緒あふれる商業地区であり、古くから住んでいる人たちには人情味のあるお年寄りも多いです。また区内には、桜の名所として有名な千鳥ヶ淵や散歩・ジョギングも楽しめる皇居の外周道があり、季節を感じながら生活することもできます。
家賃相場
家賃相場1R:12万円~、1LDK、2DK:18万円~
区役所と外国人支援
千代田区役所ホームページは、都内最多の121言語に対応しています。区役所ホームページの上部に表示されている「Multilingual」という小さな文字をクリックすると、そのスマホやパソコンの言語設定に合わせてホームページが自動翻訳されます。また、多言語翻訳ページの左下にある小さな「Select Language」ボタンを押して翻訳したい言語を選ぶこともできます。
中央区役所には、外国人専用の相談窓口の設置は見当たりませんでした。
おすすめの街はここ!
千代田区は一般の方向けの住居が少なく、家賃相場も高いエリアです。そのため、今回ご紹介する「おすすめの街」は、「強いて言えば…」というレベルのおすすめ度になります。
神保町
最寄駅は、都営三田線・新宿線と東京メトロ半蔵門線が乗り入れる神保町駅です。神保町はひと言で言えば「学生と本の街」というエリアです。山手線内の中央付近という立地もあり、大手町・東京にも新宿にも10分とかからず行くことができます。
周辺には明治大学や日本大学をはじめとして多数の大学・専門学校などがあり、学生が好む安くてボリュームのある飲食店が充実しています。古くから出版社が多かったこともあり、大型書店はもちろん、個性的で専門性の高い古本屋もたくさんあり、日本一の本の街として本好きには絶大な人気があります。
カレー屋さんや喫茶店が多いことでも知られており、雰囲気のある喫茶店には店それぞれに人気のメニューがあって、神保町に住んでこれらを巡りだけでもとても素敵な時間が過ごせると思います。
いろいろなジャンルのお店があるので外食にはまったく困りませんが、大きなスーパーが無いのでファミリーが住むには向いていないかもしれません。都心での生活を楽しみたい一人暮らしの方向けの地域としてはおもしろい場所かもしれません。
末広町
最寄駅は、東京メトロ銀座線の末広町駅です。複数路線が乗り入れている駅ではありませんが、上野駅まではわずか4分、渋谷駅までも約30分で行くことができます。また、JR秋葉原駅・御徒町駅まで徒歩7分、東京メトロ千代田線の湯島駅まで徒歩6分と、少し歩けばいろいろな路線が使える便利なエリアです。
この街の大きな魅力は、秋葉原と上野の間にあり御徒町にも近いエリアのため買い物環境がとても充実していることにあります。家電やパソコン、オタクカルチャー関連なら秋葉原、上野御徒町には大型デパートの「松坂屋」や「パルコ」がありますし、格安品ならアメ横や仲御徒町駅の「多慶屋」も徒歩圏にあり、目的によってたくさんの選択肢が使えます。
スーパーも「ピーコックストア」や24時間営業の「肉のハナマサ」が使えるので食料品の買い物も便利です。これだけの駅が徒歩圏にあるので、当然、飲食店の種類や数も多く、外食環境もとても充実しています。
ただやはり都心の大きな商業地であるため、基本的にはオフィスが多く、賃貸物件数は少な目です。また、エリア内には中央通りや蔵前橋通りなどの交通量が多い幹線道路が通っているため、これらの近くに住む場合には騒音などの問題に注意が必要です。
水道橋
最寄駅は、JR総武線と都営三田線の水道橋駅です。ここも山手線内のほぼ中央部にあるので、鉄道でもバスを使っても、都心の主要駅のどこに行くにもあまり時間はかかりません。また、少し歩けば東京メトロ丸の内線・南北線の後楽園駅や都営大江戸線春日駅、都営三田線・東京メトロ半蔵門線の神保町駅も使えることも都心ならではのメリットです。
駅の南北で大きく特徴が分かれており、文京区となる北側には東京ドームと後楽園ゆうえんちが広がっています。野球好きやゆうえんちが好きな人にはよい立地ですが、土日やイベントがある日は駅だけでなく周辺がたくさんの人で混雑します。
千代田区となる駅の南側には大学や各種学校、予備校などがあり、学生向けの飲食店が充実しています。夜遅くまで人通りが多く、治安も比較的いいエリアです。一人暮らし用のマンションもそこそこあるので、水道橋に住むなら南側に住んで時々北側にある東京ドームシティのレジャー施設やショッピングモールを楽しむというスタイルがいいかもしれません。
駅の近くにはマルエツプチやまいばすけっと等の小規模スーパーしかありませんが、後楽園側には24時間営業のドン・キホーテがありますので、生活用品やお酒、食料品が急に必要になった際の買い物にも困ることはありません。
まとめ
今回は千代田区の概要とおすすめの街3選をご紹介しました。
中央区は東京の中心地なので当然家賃相場も高く、特に一人暮らしのお部屋探しの時にはほとんど候補地にはならないかもしれません。
お金に余裕があっても、都心すぎる街に住むと日常の食料品の買い物が不便だったり高くついたりして家賃以外の生活費もかさんでしまいます。
都心ならではの便利さもありますが、東京生活を適度に楽しむなら千代田区よりもその周辺で家賃相場の安い地域を探すことをおすすめします!