今回は、中央区のご紹介です。
中央区の街といえば、まずは「銀座」が有名です。港区や千代田区にも隣接していて東京の中心エリアの一角であるため、中央区は23区の中でも家賃が高いことで有名です。もちろん銀座は商業地としての一等地なので、よほどの理由が無い限り、個人で銀座に住んでいる人は少ないと思います。
その他にも、中央区には「日本橋」、「築地」、「月島」などの地名がありますが、全体的には「住む街」というよりは「商業やビジネスの街」というイメージが強い区です。ただ湾岸にはタワーマンションが立ち並び、近年では、晴海にある東京オリンピック選手村を大規模なマンションとして売り出すなどの開発も進んでおり、都心に近い職住近接のメリットを活かした開発は今後も進んでいくと思われます。
2022年11月1日現在、中央区には9,227人の外国人が居住しており、外国人比率は約4.6%という構成になっています。国別では、中国人(約47%)、韓国人(約16%)、台湾人(約5%)、アメリカ人(約5%)の順ですが、他の区に比べて中国人の比率が多いことや、台湾人の比率が高いことが特徴と言えます。
それでは、さっそく中央区とおすすめの街の情報を紹介していきましょう。
区の概要
中央区は東京23区のほぼ中央に位置しており、総人口は173.882人(2022年11月1日時点)となっています。区内にはJR京葉線・総武快速線、東京メトロ銀座線・日比谷線・丸の内線・半蔵門線・有楽町線・東西線、都営新宿線・大江戸線・浅草線など多数の鉄道路線が乗り入れています。
千代田区・港区・江東区に囲まれていて、東京駅にも近いため、日本橋や銀座などのオフィス街や大型商業地域が多いエリアです。昔、中央区はそのほとんどが海でしたが、埋め立てが進み、日本橋が架橋されてそこに商人が集まり、商業や金融の中心地として発展してきました。
隅田川を中心として西側には日本橋や京橋、東側には月島や晴海がある地域に分かれます。東側の月島には下町風情が残っており、もんじゃ焼きを出す店が50店舗以上も集まる「もんじゃストリート」は観光地としても有名です。また、勝どきや晴海などのタワーマンションに移住する人も増えており、住環境も大きく整備が進んでいます。
また区内には、東銀座に歌舞伎座、浜町に明治座など伝統的な日本文化が楽しめるスポットもあります。他にも2018年に豊洲へ移転するまでは、築地に日本を代表する魚河岸・野菜市場である築地市場があり、業者と観光客で連日大にぎわいでした。現在もまだ場外市場は残っていますが、広大な跡地を今度どう再開発していくかについては、まだ具体的には決まっていません。
家賃相場
家賃相場1R:12万円~、1LDK、2DK:18万円~
区役所と外国人支援
中央区役所ホームページは英語、中文、韓国語に対応しています。区役所ホームページの上部に表示されている「Multilingual」という小さな文字をクリックすると外国語の選択肢が表示されますので、そのページの中にある「中文」を選んでクリックしてください。
また中央区では、外国人住民の方へ必要なサービスを速やかにご案内できるよう多言語対応の通訳コールセンターを開設しています。区役所の窓口では、タブレット端末を用いたテレビ電話通訳も利用可能です。
通訳コールセンターは、オペレーター(通訳者)が問い合わせ内容の担当部署へ繋ぎ、そのままオペレーターを交えて通訳を行うサービスです。サービス自体は無料ですが、通話料がかかります。
電話:0570-054222(8:30~17:00)土曜日・日曜日、祝日・休日および年末年始を除く
対応言語:英語、中国語、韓国語、ポルトガル語、スペイン語、ベトナム語、タガログ語、ネパール語、インドネシア語、タイ語、ロシア語、ヒンディー語、フランス語
おすすめの街はここ!
人形町
最寄駅は、東京メトロ日比谷線・都営浅草線の人形町駅です。徒歩3分の距離に東京メトロ半蔵門線の水天宮前駅、徒歩9分の距離に都営新宿線の馬喰横山駅もあるので、そちらを利用することもできます。また、JR東京駅にも徒歩20分程度で行くことができます。都営浅草線は羽田空港や成田空港まで乗り入れているので、帰国や海外旅行の際にも便利です。水天宮駅近くには、高速バスが発着する「東京シティエアターミナル(T-CAT)」もあります。
駅周辺には大型スーパーはありませんが、「マルエツプチ」や「まいばすけっと」などの小型スーパーはたくさんあり、エリア内ならどこに住んでも日常の食料品の買い物には困りません。ただ、23時までにはほとんどが閉店してしまうため、営業時間には注意が必要です。
飲食店も多い地域なので、外食にも便利です。各種チェーン店はもちろんのこと、すき焼きの「今半」やランチの親子丼で行列ができる「玉ひで」などの老舗有名店もあるので、家族や友だちが来た時にも気軽に連れていくことができます。明治座に続く「甘酒横丁」は老舗の名店が連なる下町の商店街で観光地にもなっており、人形焼きやたい焼き、甘酒などを楽しむことができます。
自然環境にも恵まれていて、隅田川沿いには中央区最大の「浜町公園」があり、園内には芝生広場やデイキャンプ場、中央区総合スポーツセンターなどがあります。また、隅田川の両岸に整備された「隅田川テラス」はきれいに舗装されていて、景色もいいので散歩やジョギングにはとてもおすすめです。
月島
最寄駅は、東京メトロ有楽町線と都営大江戸線の月島駅です。有楽町線なら乗車5分・3駅先の有楽町駅で降りれば徒歩5分程度で東京駅に行けますし、池袋にも25分で到着します。また大江戸線でも約30分で新宿駅に行くことができます。ただ、どちらも都内の主要オフィス街を通る路線なので、通勤時にはとても混雑します。
駅周辺は下町感があふれるエリアと高層マンションが立ち並ぶエリアが共存しており、個人経営のもんじゃ焼き屋や居酒屋が立ち並んでいます。有名な「月島もんじゃストリート」を中心に観光地化しているお店も多いので、一人で気軽に入れるお店は少な目かもしれません。
駅から隅田川方面に歩くと、規模は小さめですが24時間営業のスーパー「ダイエー」があります。また近くにも野菜や惣菜が安い「フジマート」や駅直結の「文化堂」がありますので、時間帯やニーズに合わせて使い分けることもできます。
埋立地のため駅周辺の歩道が平坦・幅広で歩きやすく、海や川側ならベイエリアの夜景もきれいに見えます。隅田川沿いの道は景観もよく、気持ちのいい散歩やジョギングも楽しめます。全体的に治安も良く、女性の一人暮らしも安心できるエリアです。自転車があれば築地や銀座、豊洲などにも簡単に行くことができ、生活の幅も広がります。道が平坦なので自転車の移動はとても楽ですよ。
築地
最寄駅は、東京メトロ日比谷線の築地駅と都営大江戸線築地市場駅になります。2つの駅は徒歩6分程度の距離で離れています。日比谷線では秋葉原・上野方面と虎ノ門・恵比寿方面に、大江戸線では上野御徒町方面と六本木・新宿方面に短時間で行くことができます。少し歩けば、羽田空港や成田空港にも一本で行ける都営浅草線の東銀座駅も近いので、帰国時にも便利です。
築地市場があった頃は早朝からたくさんの業者や観光客でにぎやかな街でしたが、市場移転後はかなり落ち着いた雰囲気の街になっています。移転後の今も築地場外市場は営業を続けていますので、一般客もそこで新鮮な魚介や肉、野菜などを買ったり、その材料を使った寿司や中華、各種定食などを出す飲食店で食事をすることもできます。
エリア内には大きなスーパーはありませんが、品揃えが充実している小規模なスーパーやコンビニはありますので一人暮らしならあまり不便は感じないかもしれません。また、東京でも大規模で有名な聖路加国際病院(中国語対応可)や国立がん研究センター中央病院も近くにあるので病気の時も安心です。
築地は築地市場跡地の他にも、周辺の再開発が予定されています。築地市場跡地の再開発はまだ具体化されていませんが、国内外から集客できる大規模施設や交通インフラ拠点としての整備は方針として決まっており、数年後には街としての魅力が数段アップすることと思います。住むなら今のうちかもしれませんよ。
まとめ
今回は中央区の概要とおすすめの街3選をご紹介しました。
中央区は東京のど真ん中なので当然家賃相場も高く、お部屋探しの時にもあまり候補地にはならないかもしれません。
ただ、家賃が高いにはそれなりの理由がありますので、少しお金に余裕のある方や2,3人で同居して家賃をシェアできる方は検討する価値があるエリアでもあります。
都心でおしゃれに、便利に暮らしたい方は、他の区の住まい選びに中央区の物件も1つ加えて比較してみてはいかがでしょうか。思わぬ楽しい生活に出会えるかもしれません。