今回は、中野区のご紹介です。
中野区は、新宿に近い立地でありながら家賃もそれほど高くないので、若者にとても人気のエリアです。特に中野駅周辺はアニメや漫画などサブカルチャーの聖地として有名で、個性的な雰囲気のお店もたくさん並んでいます。
中野区のシンボルといえば、やはり何といっても中野駅前にある大型複合施設「中野サンプラザ」や「中野ブロードウェイ」ですが、中野サンプラザは2023年7月での閉館が決まっており、その後は区役所との一体開発や駅ビルの整備などの大規模な再開発が計画されており、中野駅を中心とした中野区の魅力は増すばかりと言えます。
2022年10月1日現在、中野区には17,982人の外国人が居住しており、外国人比率は約5.4%となっています。国別では、中国人(約36%)、韓国人(約15%)、ネパール人(約11%)の順ですが、国籍が約120ヵ国と多いのが際立った特徴です。また、中野区は北京市西城区と友好区の関係にもあります。
それでは、さっそく中野区とおすすめの街の情報を紹介していきましょう。
区の概要
中野区の総人口は334,224人(2022年10月1日時点)であり、面積的には23区中14番目の広さです。23区の西側に位置し、東は新宿・豊島、西は杉並、南は渋谷、北は練馬の各区に接しています。小さい区ですが人口密度は豊島区に次いで23区の中では2番目に高く、住宅も密集している地域です。
JR中央線や総武線、西武新宿線や東京メトロ丸の内線・東西線、都営大江戸線などの多数の路線が入り組んでおり、路線バスのルートも充実しているので区内からは新宿や渋谷、池袋に行く時も便利です。ただ、新宿に近いこともあり、朝夕のラッシュ時には鉄道はかなり混雑します。
中野駅を中心に国内外の様々な文化や個性が集まるエリアが広がっており、ラーメン激戦区としても有名です。昔ながらの商店街と住宅地が多いのが特徴ですが、住宅の中には単身世帯が多く、木造で築年数が古い部屋を探せば格安物件が見つかる可能性も高いです。家賃の安さにこだわるなら、特に西武新宿線沿線が狙い目です。
都内屈指の住宅密集地であるため公園は多いとは言えませんが、広々した草地広場と大きな滑り台がシンボルの「平和の森公園」や中野駅直近の「中野四季の森公園」、小さいながらも季節の移ろいが楽しめる「紅葉山公園」は中野区の代表的な公園であり、住民の皆さんの憩いの場になっています。
家賃相場
家賃相場1R:7万円~、1LDK、2DK:12万円~
区役所と外国人支援
中野区役所ホームページは英語、中国語(簡体字)、韓国語、ベトナム語、ネパール語に対応しています。区役所ホームページの左上に表示されている「Multilingual Translation」という文字をクリックするとページが変わりますので、そのページの中にある「簡体中文」を選んでクリックしてください。
中野区役所では、タブレットを使った通訳が利用できます。区役所の窓口でタブレットを使った通訳をお願いすれば、予約不要で利用することができます。
おすすめの街はここ!
中野
最寄駅は、JR中央線・総武線の中野駅です。新宿駅まで1駅5分という近さに加えて東西線の始発駅でもあり通勤時間帯の混雑はかなりのものがありますが、2路線使えるので便利です。またバス路線もとても充実しており、新宿や渋谷、池袋などの主要駅にはバスで行くこともできます。中野駅からは羽田空港行きのバスも出ているので、国内や海外に飛行機で行く場合にもアクセスがとても楽です。
駅前にある中野ブロードウェイはアニメやゲームなどのサブカルチャーの聖地として有名ですが、地下には食料品の専門店や西友もあり、駅前の商店街には安くておいしい飲食店がたくさんあるので買い物や外食にはまったく困りません。近くにはドン・キホーテもありますよ。中野区役所や大型郵便局も駅近なので駅を往復する途中で用事を済ませることもできます。
元々は大規模な警察大学校のあった北口には、明治大学や帝京平成大学のキャンパスと早稲田大学中野国際コミュニティプラザが開設されました。広大な跡地の中央にはとてもきれいな「中野四季の森公園」が造られ、2棟の大規模オフィスビル「中野セントラルパーク」と大規模総合病院の「東京警察病院」も立ち並び、一大学園都市ともいえる街に変化しています。
南口には商業施設の「中野マルイ」があり、地下にはスーパーの「ピーコックストア」が入っています。住宅街は主に南口方面に広がっています。中野駅周辺は長期間に渡る大規模再開発の最中ですので、2028年頃までに段階的に街並みが変わっていく予定です。ますますきれいで便利な街になるので、将来的な魅力も増すばかりです。
都立家政
最寄駅は、西武新宿線都立家政駅です。西武新宿駅までは乗り換え無しの約15分で行くことができます。各駅停車しか止まりませんが、自転車があればJR高円寺駅や西武池袋線練馬駅にも10分ぐらいでアクセスできますので、複数の路線を使いたい場合には、都立家政駅からそれぞれの駅に近い方向で部屋を探せば便利です。
踏切を境に南北で商店街が広がっており、「都立家政商店街」には90店舗以上のお店が約600mに渡って連なっています。惣菜などの価格も安く、駅からの帰り道に簡単に買い物を済ませることができるのはとても楽ちんです。商店街の近くには、マルエツやピーコックなどの大型スーパーもありますよ。
駅周辺は治安もよく落ち着いた雰囲気で、静かな住宅街が広がっています。使える路線が1つだけで各駅停車しか止まらない駅であるため、その分家賃相場も安めになっています。街としての生活利便性は悪くないので、手頃な家賃で安心して静かに暮らしたい方にはおすすめできる穴場です。
駅周辺に複数ある踏切は「開かずの踏切」として悪名が高かったのですが、現在は西武新宿線の立体交差事業の真っ最中であり、再開発後の新たな街づくりが検討されています。今後はますます暮らしやすい環境が整っていくため、工事完成前のタイミングが住み時かもしれませんよ。
東中野
最寄駅は、JR総武線と都営大江戸線の東中野駅です。新宿までは総武線で5分の近さにあります。総武線は中野駅始発があるので、時間を選べば通勤時間帯でも空いている電車に乗ることができます。また、東京メトロ東西線落合駅や西武新宿線中井駅が徒歩圏にあるので、目的地によって路線が使い分けできるので便利です。
駅直結のショッピングモール「アトレヴィ東中野」の他、駅の両側にもライフやサミット、成城石井やまいばすけっと等のスーパーがあり、食料品や生活用品の買い物に苦労することはありません。ライフやサミットは深夜まで営業しているので、ひとり暮らしや帰りの遅い方も安心して買い物ができます。
新宿に近い割には静かな街並みで治安も良く、家賃相場も割安な物件がみつかりやすいエリアです。近くには、相撲などのスポーツで有名な「明治大学付属中野中学校・高等学校」があるので、育ち盛りの学生向けのボリューム満点の料理を出す飲食店も多くあり、外食も楽しめます。
この街には神田川が流れており、春先に満開になる桜はとても見ごたえがあります。散歩しながら気軽に花見が楽しめるのは、この街に住む方々の特権とも言えますね。線路沿いには桜並木の根元に菜の花が咲いているスポットもあり、桜のピンクと菜の花の黄色のきれいなコントラストが季節を彩り心を癒してくれますよ。
まとめ
今回は中野区の概要とおすすめの街3選をご紹介しました。
中野区は新宿に近く便利な土地柄にありますが、意外に静かで家賃も抑えめに住める街がたくさんあります。若者向けのにぎやかな街も多いので、ひとり暮らしの生活を満喫したい若者や外国人も多く居住しています。
都心に近い便利な場所に比較的安く住みたい方や、いろんな文化が混ざった街で楽しく暮らしたい方は、ぜひ中野区も候補の1つにしてみてくださいね!