今回は、渋谷区のご紹介です。
渋谷区といえば、すぐ思い浮かぶのは渋谷駅。あんなところに住めたとしても家賃は高いから普通の人は住めないし、騒がしいから住めたとしても住みたくない!なんて思っていませんか?
確かに渋谷区には、渋谷の他にも原宿、表参道、青山、代官山、恵比寿、広尾、松濤、代々木上原といった「おしゃれ、高級」で有名な地名がずらりと並び、普通の会社員や学生が一人暮らしをするイメージは湧きませんが、中には「ここも渋谷区だったの?」という街もあるんです。
2022年10月1日現在、渋谷区には10,614人の外国人が居住しており、外国人比率は約4.6%という構成になっています。国別では、中国人(約22%)、韓国人(約16%)、アメリカ人(約13%)の順ですが、他の区に比べて中国人の比率がとても少ないことや、アメリカ人の比率が高いことが特徴的です。
それでは、さっそく渋谷区とおすすめの街の情報を紹介していきましょう。
区の概要
渋谷区は東京23区の南西部に位置しており、総人口は229.553人(2022年10月1日時点)です。区内にはJR山手線・埼京線・湘南新宿ライン、東急東横線・東急田園都市線、小田急線、京王線・京王新線・京王井の頭線、東京メトロ銀座線・副都心線・千代田線・日比谷線・半蔵門線、都営地下鉄大江戸線・新宿線など多数の鉄道路線が乗り入れています。
区の中心である渋谷は新宿・池袋とともに三大副都心の1つであり、東京を代表する繁華街&オフィス街です。渋谷駅ハチ公口前にあるスクランブル交差点やセンター街は、若者文化を代表する場所として全国的に有名です。スクランブル交差点は今やハロウィンのコスプレを楽しむ場所として世界的にも有名ですよね。
渋谷に近いところでは原宿や表参道、代官山や恵比寿などがファッションの中心として有名ですが、渋谷区には新宿に近い街もたくさんあります。代々木や千駄ヶ谷、初台や笹塚などは渋谷よりも新宿に近い場所にありながら、実は渋谷区の街なのです。
また区内には、明治神宮や代々木公園などの広大な緑地があり、たくさんの人たちが季節ごとの自然の移り変わりを楽しんでいます。明治神宮の初詣参拝者数は毎年日本一になるほど多く、代々木公園は都内の都市公園の中では4番目に広い公園であり、陸上競技場やサッカー、ホッケー場などのスポーツ施設もたくさんあります。
家賃相場
家賃相場1R:10万円~、1LDK、2DK:19万円~
渋谷区の家賃は総じて高めですが、同じ渋谷区でも幡ヶ谷や初台などは下町風情が残っており比較的家賃は安めです。区内には高級住宅街もあり、街による家賃の違いが大きい区です。
区役所と外国人支援
渋谷区役所ホームページは英語、フランス語、中文(簡体)、中文(繁体)、韓国語に対応しています。区役所ホームページの上部に表示されている「Multilingual」という文字をクリックすると外国語の選択肢が表示されますので、そのページの中にある「中文(簡体)」を選んでクリックしてください。
また下記の青文字をクリックすると、中国語を含む4か国語で書かれた生活情報「LIVING IN SHIBUYA」を見ることができます。この冊子は渋谷区役所本庁舎7階にある文化振興課交流推進係でも配布されています。
おすすめの街はここ!
笹塚
最寄駅は京王線笹塚駅です。新宿から1駅5分ととても近く、都営新宿線の始発駅でもあるので、通勤時間帯でも座って神保町方面に行くことができます。また、下北沢や代々木上原にも徒歩20分弱で行くことができる便利な街です。
駅周辺は、いわゆる大都市としての渋谷区のイメージとは異なり、下町っぽさが残る住宅地中心のエリアです。昔ながらの商店街などもあり、のんびりと住むことができます。駅前にもライフ、サミット、クイーンズ伊勢丹などのスーパーがあり、食料品の買い物にも困りません。
駅ビルのフレンテ笹塚や京王クラウン街、ショッピングモール21には各種飲食店やドラッグストア、ニトリや郵便局や病院などがテナントとして集結しており、大抵の用事は駅の回りで済ませることができてしまいます。飲食店が充実しているのも魅力の1つです。
一方、エリアには緑が少なく大きな公園はありません。また、甲州街道という大きな道路に面していて、その上には首都高速道路が通っているため、甲州街道に近いところに部屋を借りて住む場合には、騒音や排気ガスの臭いが気になる場合があるかもしれません。
代々木八幡
最寄駅は小田急線の代々木八幡駅です。急行は止まりませんが新宿まで3駅6分と近く、東京メトロ千代田線の代々木公園駅と隣接しているのでこれを利用して大手町方面や下北沢方面に行くこともできます。また、少し歩きますが渋谷も徒歩圏にあります。
駅北口側は戸建ての多い閑静な高級住宅街となっていますが、南口側には駅前に商店街があり飲食店も充実しています。大きなスーパーはありませんが夜遅くまで営業しているスーパーが多数(マルマンストア、成城石井など)あり、品ぞろえも違っているので用途によって店を選ぶことができて便利です。
なんといっても代々木公園が駅のすぐ前にあるのが大きな魅力です。朝夕にジョギングするのもいいですし、休日はコンビニでお弁当を買ったり商店街のお店でテイクアウトして、公園でのランチも楽しめます。自分の部屋にとても大きな庭がついていると思えば、多少家賃が高くてもこのかけがえのない緑あふれる環境に納得できる人もいるでしょう。
都内でも抜群に治安のいいエリアですが、坂道が多い地形なので近隣を楽しむにはレンタル電動自転車を使うと便利です。渋谷と代々木八幡の中間ぐらいにある神山町や富ヶ谷周辺には近年おしゃれな店がたくさんオープンしており、「奥渋」と呼ばれる大人の街になっています。
幡ヶ谷
最寄駅は京王新線の幡ヶ谷駅です。新宿までは2駅4分と近く、西新宿なら歩いてもそう時間はかからず行くことができます。京王新線は京王線と都営新宿線に乗り入れており、神保町方面や明大前、調布方面に行くこともできます。また、代々木上原駅へも徒歩15分程度の距離にあるので、小田急線や千代田線の利用も可能です。バスでも渋谷駅や新宿駅、阿佐ヶ谷駅、中野駅方向へ向かう路線が使えるのでとても便利です。
幡ヶ谷は商店街が充実しているのが大きな特徴です。駅の南口と北口の両側に活気ある商店街が広がっており、地元に根付いた個人商店や飲食店が軒を並べています。また、駅前には24時間営業のスーパー「ダイエー幡ヶ谷店」があり、郵便局・図書館・区役所出張所など主要な公共施設も揃っていて、だいたいの用事は駅周辺で済ませることができます。
新宿までかなり近い地域にもかかわらず、比較的治安がよく住宅街は閑静で、渋谷区の中では比較的家賃も安めのため、一人暮らしの女性にも人気の街です。ただ、上に首都高速がある幹線道路の甲州街道に近い部屋だと騒音や排気ガスが気になる場合がありますので注意が必要です。
駅南側にある旧玉川上水緑道は桜の名所としても有名で、お花見の時期になると地元の人で賑わいます。坂道が多い土地柄ですが、自転車があれば代々木公園まで7分程度、新宿中央公園まで10分程度で行くことができますので、サイクリングやジョギングを楽しみながら公園でのんびりとした時間を楽しむこともできますよ。
まとめ
今回は渋谷区の概要とおすすめの街3選をご紹介しました。
渋谷区というと、大きな商業都市や高級住宅街の地名が思い浮かぶので「こんなところに住めるわけないよ!」と思ってしまいがちですが、場所によっては比較的家賃が安めの穴場の街もあるんです。
ただ、そうは言っても渋谷区の家賃は23区内でも高い方なので、少し家賃は高くても一度は渋谷に住んでみたい!と思う方なら、ぜひ渋谷区の中からじっくり街選びをしてみてくださいね。「どこに住んでるの?」と聞かれて「渋谷区だよ」と答えたら、「えーっ、すごいじゃん!」と驚かれること間違いなしですよ。