第6回となる今回は、台東区のご紹介です。
台東区といえば、その中心は上野です。上野にはパンダのいる上野動物園や中国食材が豊富に揃うアメ横もあるので、在日中国人のみなさんもきっと一度は行ったことがある場所だと思います。また、世界的にも有名な観光地である浅草も台東区にあります。このサイトのトップページにも浅草の浅草寺の画像を使っていますよ。
外国人比率は約7%と東京都の中でも比較的高く、2022年5月1日現在で約90ヵ国から14,379人の外国人が暮らしています。国籍別では中国が約半数を占めており、第二位の韓国と合わせるとこの2つの国籍で台東区の外国人の約65%となります。次はフィリピン、ベトナムと続きますが、全国や東京都の平均と比べてインド国籍の方の割合が多いのも台東区の特徴の一つです。
台東区の大きな魅力は、「交通の便がいい」、「住環境がいい」、「魅力的な商業施設や店がある」という点です。鉄道や地下鉄、バスを使ってどこに行くにも便利で、上野公園などの緑が多く住みごごちも良く、たくさんの魅力的なお店やいろんな国の料理も楽しめる。そんな台東区の情報をじっくりお伝えしていきます。
区の概要
台東区の総人口は約200,000人(2022年5月時点)です。東京23区の中では北東に位置し、東側には隅田川が流れています。
JR東日本の主要駅である上野駅は、山手線や京浜東北線だけでなく新函館北斗駅まで続く新幹線を含めて11路線が集中しています。その他にも、成田空港へ行ける京成電鉄や渋谷と結ぶ銀座線、日比谷線、大江戸線など、たくさんの路線が乗り入れており、都バスの路線もたくさんあるので移動にはとても便利です。
また、駅と駅の間が比較的近いのも特徴であり、移動する際にも複数の駅が利用できる場合が多いです。また、上野から御徒町なら簡単に歩いて行けますし、自転車があれば上野から浅草までも15分程度で行くことができます。
上野駅の西側には、徳川将軍家の菩提寺である寛永寺や上野公園があり、園内には豊かな自然に加えて東京国立博物館や国立西洋美術館のような数多くの博物館や美術館などが集まっており、パンダで人気の上野動物園は家族連れでにぎわっています。
3月下旬から4月頃は上野公園の桜が見頃となり、花見客が各地からたくさん訪れてきます。その他にも、5月には浅草三社祭、7月下旬には隅田川花火大会(今年は中止が決定しています)、8月には浅草サンバカーニバルと、毎月のようにたくさんの人が楽しめる魅力的なイベントが行われています。
台東区には山手線の駅や浅草などの観光地が多いため、駅周辺は商業地となっている部分が多く、飲食や買い物のお店が充実しており、生活に困ることのない住みやすいエリアです.
路線
家賃相場
家賃相場1R:9万円~、1LDK、2DK:14万円~
区役所と外国人支援
台東区は外国人との交流や居住する外国人の支援に熱心であり、「外国人のための生活便利帳」の配布を行っており、区内の日本人向けにも「地域で暮らす外国人とのコミュニケーションブック」を配布しています。
また、毎月第1・2・3木曜日の10時から12時には、電話による中国語での生活相談(区民相談室:03-5246-1025)を受け付けており、タブレットによるビデオ通訳サービスにも随時対応しています。
外国人向けの区役所ホームページが用意されていますので、下のボタンをクリックしてご覧ください。
おすすめの街はここ!
【浅草】
観光地として有名な浅草ですが、都営浅草線・東武伊勢崎線・銀座線・つくばエクスプレス線の4路線が通っていて、都営浅草線は成田空港と羽田空港に乗り換えなしで行ける路線なので旅行や中国に帰国する際もとても便利です。
日中は観光客でとてもにぎわっていますが、昔からの下町でもあるのでファミリー層も多く住んでおり、「オオゼキ」「西友」「ライフ」などのスーパーがあるので食料品や日用品の買い物も便利ですし、ドン・キホーテ浅草店も徒歩圏です。
駅から広範囲にショッピングモールや商店街が広がっており、ちょっとした買い物や飲食には困りません。お店がたくさんありますので、外国人観光客向けのアルバイトも簡単に見つかりそうです。
隅田川が近いので、時間がある時にはジョギングやサイクリングでリフレッシュすることができます。春の桜や夏の花火で季節を感じることもできますよ。
【新御徒町】
大江戸線とつくばエクスプレスが停まる新御徒町駅周辺は、アメ横や上野にも浅草にも、秋葉原にも歩いて行くことができ、大江戸線で新宿や六本木にも行ける便利な場所です。駅前の大きな道路沿いは家賃が高く、騒音も気になりますが、すこし奥に入れば住宅地が広がっています。
駅の近くには、「肉のハナマサ」や「ライフ」、「まいばすけっと」などのスーパーもあり、食料品の買い物には困りません。また、駅のすぐ脇には「佐竹商店街」があり、日用品や飲食などのお店が並んでいます。「佐竹商店街」は日本で二番目にできた商店街として有名であり、下町気質の人情味にあふれた店主も多いです。
大江戸線は地中深い駅なので、地上の入口から改札までは上り下りがありちょっと時間がかかるのが難点ですが、交通アクセスが便利で買い物にも困らず、下町気分を味わいたい方にはおすすめの街です。
【日暮里】
日暮里も山手線をはじめとして6路線が使える交通利便性が高い街です。京成スカイライナーで成田空港まで直通で行くこともできます。
山手線の駅がある街のなかでは家賃相場もリーズナブルであり、大きな商業施設は無いものの、日常生活に必要なお店は揃っており、暮らしやすい街です。
駅の近くには「マルマン」「いなげや」「イオンストア」などのスーパーがあります。また、駅の西側には観光地としても有名な「谷中銀座商店街」があり、おいしい惣菜や食材を手頃な価格で買うことができます。
駅の東側はオフィスや飲食店が多いのですが、西側には桜の名所でもある谷中霊園という大きな墓地が広がっていてお寺が多く、昔ながらの静かな街並みです。きれいな夕日が見れる「夕焼けだんだん」という坂もあり、散歩をしていても楽しいですよ。
都心の便利さと下町の雰囲気をリーズナブルに楽しみたいなら、日暮里がおすすめですね。
まとめ
今回は台東区の概要とおすすめの街3選をご紹介しました。
台東区の賃貸住宅は家賃相場が高めですが、交通アクセスや買い物に便利な街が多く、生活のしやすい場所です。駅前には商業施設が多くても、路地裏に入れば落ち着いた住宅街も見つかります。活気のある街で毎日を効率的に生活したい方は、台東区に住むことを考えてみてはいかがでしょうか。ぜひ参考にしてくださいね!