今回は荒川区のご紹介です。荒川区は下町情緒あふれる街並みも多く残り、のんびりとした雰囲気の治安の良いエリアですが、JRを中心に複数の鉄道路線が利用できるため交通アクセスはとても便利です。山手線の駅がある街としては、日暮里・西日暮里・鶯谷は最安の家賃相場の地域と言えます。
古くからある町工場と下町情緒ある町並みが特徴的な地域ですが、最近では再開発も進んでいて、商業施設やマンションの建設も盛んに行われており、人口も徐々に増えてきています。
2022年6月1日現在、荒川区には約18,000人の外国人が居住しています。国別では、中国人(約40%)、韓国人(約26%)、ベトナム人(約9%)の順に割合が多いのですが、まだ数は少ないものの、ウズベキスタン人の増加率が高いことが荒川区の特徴です。また、荒川区は大連市中山区と友好都市の関係にもあります。
都心に近い立地にありながら下町の良さも残しており、移動も便利で物価も比較的安めなので生活しやすい地域。そんな荒川区とおすすめの街の情報を、さっそく紹介していきます。
区の概要
荒川区の総人口は約216,000人(2022年6月1日時点)であり、世田谷区の1/4ぐらいの規模です。地理的には東京23区の北東部に位置しており、広さは23区中22番目というとても小さい区であることが特長です。文京区、台東区、墨田区、北区などと隣接しています。
JR東日本や東京メトロ(千代田線、日比谷線)、京成電鉄、つくばエクスプレス、都電荒川線、日暮里・舎人ライナーなどの鉄道会社の乗り入れがあるほか、都営バスや京成バスが運行しているのでどこに行くにも便利です。
特に日暮里は京成スカイライナーの停車駅でもあるので、成田空港にも乗り換え無しで40分程度で行くことができます。
荒川区の南北を流れる隅田川には水上バスも通っています。春には満開の桜を楽しんだり、夏には東京三大花火大会の一つである隅田川花火大会を楽しんだりと、家族や恋人と満喫できるイベントも豊富です。
また、区内には区内最大級の広さを誇る荒川自然公園や尾久の原公園があり、荒川自然公園には水遊びができる「わいわいプール」やアスレチックコーナーの他、季節ごとに咲くさまざまな植物を楽しめます。自然の中で散歩しながらのんびりとした時間を過ごせる場所があると、心にもゆとりができますよね。
家賃相場
家賃相場1R:8万円~、1LDK、2DK:12万円~
区役所と外国人支援
機械翻訳になりますが、荒川区役所ホームページも英語、中国語、韓国語に対応しています。ちょっとわかりにくいのですが、区役所ホームページの上部にある「閲覧補助SUPPORT」をクリックした後に表示される「Multilingual」をクリックし、表示されたページの中段にある言語の選択肢から「簡体中文」を選んでクリックすれば、簡体字に翻訳された内容を見ることができます。
また、荒川区国際交流協会を通じて、日本語教室などの支援事業や日本語サロンなどの交流活動も行っています。
おすすめの街はここ!
町屋
最寄駅は、東京メトロ千代田線と京成線の京成町屋駅、都電荒川線の町屋駅前駅です。3路線が使えるので、都心への通勤だけでなく、どこに行くにも便利です。
また、駅近くにはスーパーや飲食店がたくさんあり、中には24時間営業のスーパーもあるので深夜や早朝でも食料品の買い物には困りません。個人経営の飲食店や惣菜屋、八百屋もあって、比較的安価に店選びや品選びを楽しみながら生活することができます。また、隣駅が北千住なので、町屋には無いものを買いに行くこともできます。
もともとお年寄りが多い街だったこともあり、病院が多いことも特徴の一つです。駅直結のマークスタワーには、整形外科や皮膚科、眼科等のいろいろな診療科がありますし、薬局やドラッグストアも駅からの徒歩圏に揃っています。
街はこじんまりとしていますが、とても落ち着いた雰囲気で下町情緒があり、地元の人たちとの会話や交流を楽しみたい社交的な人にはおすすめです。また、荒川が近いので、朝夕や休日にはたくさんの人が川沿いを散歩したりジョギングしたりして健康的な生活をおくっています。
駅周辺の線路沿いでは電車の騒音が気になる場合もありますが、町屋を挟む北千住と西日暮里と比べると家賃相場は下がるので、この地域では穴場と言える街と言えます。町工場が密集している地域もありますので、居住を考える場合には場所選びが重要です。
西日暮里
最寄駅は、JR山手線・京浜東北線、東京メトロ千代田線、日暮里舎人ライナーの西日暮里駅です。JR日暮里まではわずか500mしか離れていないので、一駅進めば京成や常磐線も使えます。バスで浅草~池袋間の路線を利用することもできます。
各路線が交差しているため、駅周辺には中小規模の商業施設が密集しています。大きなスーパーはありませんが遅い時間まで営業している規模の小さいスーパーは点在しているため、日常の買い物の用事は駅周辺で済ませることができます。また、約60軒の店舗や飲食店が並ぶ昔ながらの商店街で有名な谷中銀座も徒歩圏です。
JR西日暮里駅東側は、居酒屋などの飲食店が多く独特の雰囲気がありますが、西側には神社や東大への進学校で有名な開成中学・高校がある文教地区もあり治安は良いです。女性が住むなら、東側より西側がおすすめですね。
少し時間はかかりますが、歩こうと思えば上野公園まではそう遠くありませんし、途中には桜の名所で有名な谷中墓地もあります。山手線の駅がある街の中では比較的家賃も安いので、都心に安く住みたい方には狙い目の街です。
三河島
最寄駅は、JR常磐線の三河島駅です。上野駅までは常磐線快速で約5分と近く、徒歩圏には日暮里駅、西日暮里駅、町屋駅があるので合わせて4つの駅を使い分けることができます。
駅周辺は昔ながらの下町という雰囲気で、公園等の施設は少ないのですが、24時間営業のスーパー「Big-A荒川三丁目店」を始めスーパーの数は多く、遅い時間でも買い物は便利です。駅の南側にはマンションが多く、北側には閑静な住宅街が広がっており、夜も静かです。
三河島駅の2020年度の1日平均乗車人員は9,311人であり、東京23区内では5番目に少ない人数となっています。これを「人気のない街」と考えることもできますが、実際には徒歩圏に山手線の駅が2つもあるので、敢えて三河島駅を使っていない人も多くいるのだと思われます。
常磐線に地味なイメージがあるためか、上野にかなり近いのに家賃相場はかなり低いのですが、常磐線は東京や品川まで直通で行けますし、東京メトロ千代田線との乗り入れも行っています。生活圏が東京の東側にあり、イメージよりも実益優先の単身者にとっては安くて便利に暮らせる街です。
まとめ
今回は荒川区の概要とおすすめの街3選をご紹介しました。
荒川区は23区の中では少し地味なイメージがありますが、都心に近く交通アクセスも便利なのに、物価も家賃相場も控え目な地域は穴場とも言えます。お部屋探しをする際には、イメージにとらわれることなく、ぜひ候補の1つにしてみてくださいね!