今回は、北区のご紹介です。北区は江戸時代から飛鳥山の桜や石神井川の紅葉が有名な行楽地であり、荒川、隅田川、石神井川、新河岸川に囲まれた水と緑が豊かな地域です。
都心へのアクセスが良い割に、家賃が低めで生活環境も整っているエリアが多いです。最近は特に赤羽エリアの人気が高く、都心に近いうえにどこへ行くにも便利な交通アクセスに加えて、充実した買い物環境が住んで良かった街に選ばれている理由となっています。
2022年9月1日現在、北区には23,495人の外国人が居住しており、外国人比率は約6.6%となっています。国別では、中国人(約49%)、韓国人(約10%)、ベトナム人(約8.3%)の順に割合が多く、続いてミャンマー人とネパール人(約5.4%)が同じぐらいの数であることが特徴的です。また、北区は北京市西城区と友好交流協力都市の関係にもあります。
それでは、さっそく北区とおすすめの街の情報を紹介していきましょう。
区の概要
北区の総人口は353,617人(2022年9月1日時点)であり、23区の中では北部に位置しています。区内にはJRの駅が都内最多の11駅あり、京浜東北線や埼京線などのJRの路線とともに東京メトロ南北線や都電荒川線などの路線が乗り入れています。荒川を挟んで埼玉県と接しており、都心へのアクセスはもちろんのこと、大宮や浦和などの埼玉の大都市とも近い位置にあります。
区内には活気のある商店街が多く、大規模なものから昔ながらの情緒が残るものなどの約70の商店街が街を盛り上げています。安くておいしい惣菜が有名な十条銀座商店街は約200店舗からなる北区最大級の商店街ですが、アーケードがあるので雨の日でも安心して買い物ができますし、約160店舗からなる東十条銀座商店街も個性豊かな個人商店の店主たちと物価の安さで連日にぎわっています。
また、豊富な自然に恵まれた地域であることも大きな特徴のひとつであり、都内屈指の桜の名所として知られる飛鳥山公園をはじめ、都立浮間公園、赤羽自然観察公園など緑豊かな公園が多く、休みの日には家族や友達と楽しめるスポットが豊富です。都内でありながら、近くに豊かな自然が残る住みやすいエリアは貴重です。
治安も比較的よく、区の人口の24%が65歳以上の高齢者で占められています。若者が少ない街とも言えますが、逆に言えば、お年寄りでも安心して暮らせる落ち着いた街とも言えるでしょう。
家賃相場
家賃相場1R:7万円~、1LDK、2DK:12万円~
区役所と外国人支援
北区役所ホームページは英語、中国語(繁体字・簡体字)、韓国語の他、欧米系の言語も含めて全108言語に対応しています。区役所ホームページの右上にバナー表示されている「Foreign Language」という文字をクリックするとページが変わりますので、そのページの右下にあるピンク色の「Select Language」の中から「中文簡体」を選んでクリックしてください。ピンクの言語バーが小さいので、ちょっとわかりにくいかもしれません。
おすすめの街はここ!
十条
最寄駅はJR埼京線の十条駅です。埼京線としては池袋駅から2つめの駅で通勤快速の停車駅でもあるため新宿や渋谷にも近く、乗り換え無しで行けるため、都心に出るのはとても便利です。
大きな店はありませんが、駅周辺には23時まで営業している「みらべるカトウ」や0時まで営業している「まいばすけっと」などの小型のスーパーがあり、北区最大級の十条銀座商店街にはたくさんのお店や飲食店が立ち並んでいる上、都内としてはかなり安めの店も多いため日常の生活はとても暮らしやすいと思います。
駅の南側には「帝京大学」や「東京家政大学」の板橋キャンパスや「東京成徳大学」があり、「資生堂美容技術専門学校」など大学や学校が集まる文教地区で、女子を中心とした学生が多く暮らす街でもあります。また、近くに東京朝鮮中高級学校があるので朝鮮人も多く住んでいます。
夜は静かで治安の良い街ですが、電車の踏切の近くに住むと音がかなりうるさいかもしれません。また、大型量販店や若い人向けの店があまり無いことを不便に感じるかもしれまんが、電車に乗ればすぐに都心に行けますし、買い物は通販を利用すれば大きな問題はないでしょう。
赤羽
最寄駅はJR赤羽駅であり、この駅に埼京線、京浜東北線、宇都宮線・高崎線、湘南新宿ラインが乗り入れています。埼京線としては池袋駅まで約10分と近く、新宿や渋谷にも乗り換え無しで行くことができます。また、京浜東北線でも上野や秋葉原、東京にも乗り換え無しで行けるため、都心に出るのはとても便利です。また、赤羽駅始発の羽田空港行きのリムジンバスもあるので、海外に行く際にもらくらくです。
駅東口には24h営業の西友やダイエー、西口にはイトーヨーカドーなどの大型スーパーがあり、ビビオやアピレといった大型のショッピングセンターもあるので、買い物や飲食にはまったく困りません。その上、東口近くには、昔ながらのアーケード型の商店街や庶民的な食堂などもあるのでひとり暮らしの外食でも店選びを楽しむこともできます。いろいろな都心の駅への近さと街のおもしろさがこの街の魅力と言えます。
一部の地域は歓楽街のため、夜になると酔っ払いが多くなることがあります。居酒屋などは夜遅くまで営業する店も多いので時間帯によっては騒がしくなることもあります。ただ、赤羽は”せんべろ(1,000円あればベロベロに酔えるほど飲み食いできる)”の聖地としても有名な場所なので、お酒が好きな人は安くておいしい飲食を楽しめる街でもあります。
駅から徒歩圏には公園や図書館なども整備されていて、ファミリー層でも住みやすく人気があります。徒歩3分のところには赤羽公園という大きな公園があり、休日には家族連れがレジャーシートを敷いて遊んでいたり、フリーマーケットなどのイベントが開催されることもあります。
東十条
最寄駅は、JR京浜東北線の東十条駅です。日暮里駅までは約11分、上野駅までは約15分の近さにあります。十条や赤羽に比べると交通アクセスはやや不便に思えるかもしれませんが、十条駅には徒歩10分程度で行けるうえに東十条は赤羽よりも埼玉に近いため、家賃相場もほぼ埼玉価格で安くなっているところがおすすめのポイントです。
駅周辺にはコモディイイダやみらべるなどの小型のスーパーもありますが、東十条銀座商店街には160もの商店が立ち並んでいてかなり活気があり、安い!うまい!の個人商店も多いのでいつも地元の人たちでにぎわっています。
惣菜や八百屋、レストランから居酒屋、カフェ、100円ショップなどが一通り揃っているので大抵の買い物や飲食は済ませることができます。昭和レトロな風情の素敵なお店も多く、昔からのお店の店主も多いので、気軽に話しかけてくれたりしてあたたかみを感じる街です。
駅周辺や商店街の近くはにぎやかですが、通りからすこし中に入るととても静かで閑静な住宅街が広がります。一戸建てやアパート、マンションが密集していて、賃貸の物件数も多いです。都内としてはかなり家賃も安めなので、買い物にかかる月々の費用と合わせて考えると生活にかかるコストはかなり抑えることができると思います。
まとめ
今回は北区の概要とおすすめの街3選をご紹介しました。
都心へのアクセスの良さと生活にかかる物価や家賃の安さを両立させることはなかなか難しいのですが、北区にはその両立が可能な街も残っています。
都内に暮らしながらその両立を狙いたいと考えている方がお部屋探しをする際には、ぜひ北区を候補の1つにしてみてくださいね!