さて今回は品川区のご紹介です。品川区は地区によって大きく性格が異なっており、オフィス街や高級住宅地、町工場が多いエリアなど多種多様な顔が混在しています。品川区と言えば、まず最初にJR品川駅を思い浮かべる人も多いと思いますが、品川駅は港区にあるということは割と有名な話です。
品川区は東京湾に面した臨海部と山手線の内側付近に連なる台地から形成されており、大井町や五反田などのJR沿線には高層ビルやマンションが立ち並んでいますが、東急目黒線や大井町線沿線の駅には昔ながらの商店街が多数広がっており、住宅地の多いエリアになっています。
2022年7月1日現在、品川区には約13,000人の外国人が居住しています。国別では、中国人(約35%)、韓国人(約18%)、フィリピン人(約6%)の順に割合が多いです。区内の住む地域によって家賃相場も大きく変わりますが、交通アクセスの便利さと住環境の良さから、品川区は昔から住みやすい場所として定評があるエリアです。
それではさっそく品川区の概要とおすすめの街をご紹介していきますよ。
区の概要
品川区の総人口は404,504人(2022年7月1日時点)であり、23区の南部に位置しています。区内にはJRをはじめ、東急、京急、東京臨海高速鉄道など14もの路線が通っており、品川駅からは新幹線も利用できるとても便利な環境にあります。
品川区は品川地区、大崎地区、大井地区、荏原地区、八潮地区の5地区に分けられ、地区によって大きく特徴が異なります。
品川地区は、品川駅や臨海部の天王洲アイルや品川シーサイトフォレストがある地区で、オフィスビルが立ち並ぶ先進的な街並みと一部の寺社仏閣が残る地域が共存しています。
大崎地区は、新宿や渋谷へのアクセスがよいことから、高層オフィスビルやマンションが多い地域となっています。地区内には目黒川が流れており、桜の季節には川沿いの桜が満開になり、多くの人が花見を楽しんでいます。
大井地区は、区役所がある大井町駅が中心となっており、商業施設の他、文化施設やホテル、マンションが集まっています。京急大森海岸駅が最寄駅のしながわ水族館や東京モノレール東京競馬場前駅からすぐの東京競馬場は、いつもたくさんの人でにぎわっています。
荏原地区は、庶民的な下町が多く、戸越銀座や武蔵小山、中延などでは活気あふれる商店街が街の象徴になっています。また公園施設も充実しており、東急線武蔵小山駅近くの林試の森公園では、週末になると家族連れなどがディキャンプやジャブジャブ池を楽しんでいます。
八潮地区は、湾岸地域にあり、大規模団地である八潮パークタウンが中心になっています。国際物流の拠点でもある大井ふ頭の周辺には広い公園も多く、水辺と緑の中で生活できる心地よい住環境が整備されています。
家賃相場
家賃相場1R:8万円~、1LDK、2DK:15万円~
区役所と外国人支援
機械翻訳になりますが、品川区役所ホームページも英語、中国語、韓国語に対応しています。区役所ホームページの右上にある「Language」をクリックして「中文簡体」を選択すると翻訳の案内ページが表示されますので、「同意する」をクリックすると中国語に翻訳されたページが表示されます。
中国語による外国人向け相談は、毎月の第二・第四木曜日午前に区役所で受け付けています。
日時:毎月第二・第四木曜日の午前9時から午後5時まで
場所:区民相談室(区役所 第三庁舎3階)
電話:03-3777-2000
おすすめの街はここ!
大井町
最寄駅はJR京浜東北線、東急大井町線、りんかい線の大井町駅です。品川までは京浜東北線で1駅3分、渋谷までもりんかい線で10分ちょっとで行くことができる便利な街です。また、羽田空港行きのバスもあるので、20~30分で空港まで行くこともできます。
駅前には大型スーパーのイトーヨーカドーや西友があり、肉のハナマサや成城石井などもあるので食料品の買い物には困りません。また、アトレ大井町や阪急百貨店、ヤマダ電機などの大型商業施設もあるので買い物環境は抜群です。また、個人店も多い商店街がたくさんあり、気に入った店を選ぶ楽しみもあります。
大井町駅は、品川区役所の最寄駅でもあるので行政の手続きが必要な場合もすぐに窓口に行くことができますし、大きな郵便局や総合病院、個人病院なども駅周辺にあるのでとても便利に生活することができます。
ただ、大井町は品川から近いこともあり、通勤時間帯は電車がとても混み合います。また、りんかい線のホームは地下深いところにあるので、改札まで移動するには思ったより時間がかかります。りんかい線の料金は他の鉄道路線に比べて多少高いことも注意点です。
戸越銀座
最寄駅は、東急池上線の戸越銀座駅です。JR山手線の五反田駅までは2駅5分の近さにあります。周辺には、徒歩3分の都営浅草線戸越駅や、徒歩15分の東急目黒線武蔵小山駅があり、行先によって駅を使い分けることができます。
戸越銀座はなんといっても、400以上の店舗が連なる都内最大の商店街「戸越銀座商店街」が有名です。個人商店やチェーン店のほか、オオゼキなどのスーパーもこの商店街の中にあり、毎日1万人以上のお客さんや観光客が訪れています。
庶民的でとても住みやすい街ですが、商店街の個人商店は早い時間に閉店してしまうので、毎日の帰宅時間が遅くなる方は、商店街での安くておいしい惣菜などの買い物が十分に楽しめない場合があるかもしれません。
また、いつも活気のある商店街は徐々に観光地化してきているので、土日や祝日は人が多くて買い物がしにくかったり、人によっては騒がしく感じることもあります。ただ、生活にはとても便利な街なので、家賃も上がり気味の人気の街です。
武蔵小山
最寄駅は、東急目黒線の武蔵小山駅です。JR山手線の目黒駅にはわずか3分の近さです。東急目黒線には東京メトロ南北線と都営三田線が乗り入れているので、大手町や日比谷方面にも乗り換え無しで行くことができます。
駅周辺には東急ストアやライフ、オオゼキ、業務スーパーもあって、近くには飲食店も多いので、食料品の買い物や外食にはとても便利です。駅前には800mも続く長いアーケードで雨の日でも濡れずに買い物できる「パルム商店街」があり、約250もの店舗が揃っているのでほとんどの買い物はここで済ませることができます。
自然や公園が多いこともこの街の大きな魅力の1つであり、特に「林試の森公園」は緑がいっぱいで、散歩やジョギングを楽しむ人がたくさんいます。また、近くの目黒川沿いの道は桜の季節になるととてもきれいです。
2019年には500戸を超える大規模タワーマンションと大きな商業施設が建設され、街の人口が一気に増えました。今後も再開発が続くため、街の便利さや人気度はどんどん上がると思われますが、同時に商店街や駅が混雑してくる可能性も高いです。
まとめ
今回は品川区の概要とおすすめの街3選をご紹介しました。
品川区は都心に近く、家賃相場は比較的高めの街が多いのですが、オフィスビルが立ち並ぶ街だけでなく、庶民的な商店街がにぎわう生活しやすい街もたくさんあります。東京の南西部でお部屋探しをする際には、ぜひ候補の1つにしてみてくださいね!