10回目となる今回は杉並区のご紹介です。自然豊かで落ち着いた住環境の杉並区は閑静な住宅街としてとても人気があります。区の東西には中央線が通っており、高円寺・阿佐ヶ谷・荻窪と続く若者にも人気の駅にはいずれも特徴のある商店街があり、多くの人たちでにぎわっています。
また、区の南部には吉祥寺と渋谷を結ぶ京王井の頭線の一部が通っており、交通の利便性が高く、公園環境も充実している久我山・浜田山・永福町なども人気のエリアとなっています。
2021年1月1日現在、杉並区には約17,000人の外国人が居住しています。国別では、中国人(約34%)、韓国人(約15%)、ネパール人(約13%)の順に割合が多いのですが、他の区と比べてネパール人が多いことが大きな特徴です。
落ち着いた街並みで暮らしやすい環境が整っているエリアが多いのですが、一方では高円寺のように伝統と若者文化が交じり合うおもしろい街も存在します。また、アニメ産業も盛んで「アニメのまち杉並」という一面もある魅力的な地域。そんな杉並区とおすすめの街の情報を、さっそく紹介していきます。
区の概要
杉並区の総人口は約572,000人(2022年7月1日時点)であり、地理的には23区内の西側に位置していて、東側は中野区・渋谷区、西側は三鷹市・武蔵野市、南側は世田谷区、北側は練馬区と隣接しています。面積は23区の中で8番目の広さです。
区内には、JR中央本線、京王線・京王井の頭線、西武新宿線、東京メトロ丸ノ内線の5路線が乗り入れていて、新宿、渋谷だけでなく、吉祥寺や下北沢などの若者にも人気の駅へのアクセスがよいことも見逃せません。鉄道の他にも、京王バス、都営バス、杉並区コミュニティバスの「すぎ丸」などのバスも多く運行しています。
自然が豊富で街中には緑が多く、善福寺川緑地公園や蚕糸の森公園などの周辺では、散歩やジョギングを楽しむ人も多く見かけます。神田川沿いには立派な桜の木がたくさん植えられており、花見の時期には家族連れの見物客でとてもにぎわいます。
また、国際的にも有名な日本のアニメ産業を支える制作会社も多数区内に集まっており、「アニメのまち杉並」として紹介されていて、区の重要な産業の一つになっています。国内のアニメ制作会社約800社のうち、約150社が杉並区にあり、全国の区市町村別では全国1位の多さです。ガンダムの制作会社「サンライズ」(現在は、バンダイナムコフィルムワークス)も杉並区内にあるんです。
家賃相場
家賃相場1R:7万円~、1LDK、2DK:13万円~
区役所と外国人支援
機械翻訳になりますが、杉並区役所ホームページも英語、中国語、韓国語に対応しています。区役所ホームページの右上に「簡体中文」や「English」などの表記がありますので、それをクリックしてください。
中国語による外国人向け相談窓口は、毎週火曜日午後と木曜日午前に区役所や電話で受け付けています。
日時:火曜の午後1時から4時まで、木曜の午前9時から正午まで
場所:区役所区政相談課(東棟1階)予約不要、または電話(03-3312-2111)にて
また、杉並区交流協会では、ボランティアによる日本語教室を行っています。
おすすめの街はここ!
高円寺
最寄駅は、JR中央線・総武線高円寺駅です。高円寺はアニメや漫画、お笑いなどの大衆文化が盛んであり、古着屋や個性的なお店も数多く、杉並区の中では異彩を放っています。駅前には大きな商業施設は無く個人商店も多いのでちょっとごちゃごちゃしていますが、生活に必要なものは一通り揃う楽しくて便利な街です。
新宿までは電車で2駅8分という好立地であり、中央線一本で吉祥寺や東京駅に行けますし、新宿乗り換えで池袋や渋谷も近いです。中央線に乗り入れている東西線も使えますが、土日は高円寺駅に中央線快速が止まらないため、総武線各駅停車を利用することになります。また、高円寺駅から徒歩12分で丸の内線新高円寺駅も利用できます。
駅周辺にはスーパーがたくさんあり、昔ながらの個人経営の八百屋、魚屋、肉屋もあります。個性的な商店街がいくつもあり、約200もの店舗が並ぶ北口の「純情通り商店街」や南口の「高円寺パル商店街」はアーケードになっており雨の日でも濡れず買い物が楽しめます。
全体的に活気のある街で、いろんなファッションの人々が行き交い、若者が気軽にリーズナブルな飲食や買い物を楽しんでいます。芸人やミュージシャンが好んで住む町としても有名です。
阿佐ヶ谷
最寄駅は、JR中央線・総武線の阿佐ヶ谷駅(新宿まで約9分)です。阿佐ヶ谷駅には東京メトロ東西線も乗り入れており、少し歩けば杉並区役所に至近の東京メトロ丸の内線の南阿佐ヶ谷駅も利用できます。
駅の南側には、杉並区役所に続くまでの間に続く長い商店街「阿佐ヶ谷パールセンター商店街」があり、いろいろなお店で飲食や買い物を楽しむことができます。約700m続く商店街を抜けた先には、区役所の他にも郵便局や銀行があり、行政の手続きが必要な時にはとても便利です。
中央線は長い路線のため、遅れや事故等で運転を見合わせることが時々ありますが、JRが使えない時には南阿佐ヶ谷駅から丸の内線に乗れば新宿や都心に出られるため、いざという時のリスクヘッジにもなっています。
駅の北側には、西友やヨークフーズなどの大型スーパーがあります。また、大規模病院である河北総合病院があるので急病時も安心です。
駅周辺には南北を問わず飲食店が多く、単身者が住んでも食事の場所には困りません。駅から少し離れれば閑静な住宅街が広がっており、夜も静かで治安も問題ありません。
荻窪
最寄駅は、JR中央線・総武線、東京メトロ丸の内線の荻窪駅です。東京メトロ東西線も乗り入れており、中央線快速では約10分で新宿まで行くことができます。また、東京メトロ丸の内線は荻窪が始発駅のため、座って通勤・通学をすることができます。
荻窪駅は杉並区の真ん中にあり、大型商業施設から商店街まで様々な施設があり買い物の利便性が良い街です。「荻窪南口仲通り商店会」や駅直結の「荻窪タウンセブン」、「荻窪すずらん通り商店街」や「仲通り商店街」などたくさんの商店街があり、日常生活に必要な買い物にはまったく困りません。また、「荻窪タウンセブン」内にある「西友」は24時間営業のため、帰りが遅くなる方や夜働いている方にとっても便利です。
大型病院や個人病院などの病院が多いことも特徴の1つです。内科・外科・整形外科・胃腸科・眼科・耳鼻科など、あらゆるジャンルの病院があるので、病気の時も安心です。
自然環境も豊かであり、若葉や紅葉が楽しめる日本庭園風の太田黒公園や、散策には最高の善福寺公園も楽しめます。
荻窪に住む外国人として、ネパール人が多いのも大きな特徴です。2013年4月に日本初のネパール人学校「エベレスト・インターナショナルスクール・ジャパン」が開校したことがきっかけです。生徒数は約230名ですが、英語も学べるため日本人の生徒も数名いるそうです。
まとめ
今回は杉並区の概要とおすすめの街3選をご紹介しました。今回ご紹介した3つの駅のうち、高円寺駅と阿佐ヶ谷駅は今年が開業100周年という歴史ある駅となっています。長く栄える街にはそれなりの理由がありますよね。
杉並区は23区の中でも落ち着いた住環境が有名です。生活に便利な街が多く新宿や渋谷にも近いため、家賃相場はやや高めですが、独身向けにもファミリー向けにも長く住むにはとてもおすすめの街が揃っています。お部屋探しをする際には、ぜひ候補の1つにしてみてくださいね!