今回は、墨田区のご紹介です。墨田区と言えば、誰もが知っている「東京スカイツリー」が有名です。東京のシンボルでもあるスカイツリーをいつも間近に見ながら生活できるこのエリアは、外国人が東京に住む場合にも”まさに東京に住んでいる!”という気持ちでワクワクできるエリアかもしれません。
スカイツリーの周辺は大型商業施設も集中していますが、もともと墨田区は下町だったこともあり、区内には八百屋や青果店などの個人商店中心の商店街や飲食店がたくさんあり、昔ながらの雰囲気を残している地域も多いです。
2022年8月1日現在、墨田区には約13,000人の外国人が居住しています。国別では、中国人(約47%)、韓国人(約15%)、フィリピン人(約10%)の順に割合が多いです。外国人比率は約4.7%であり、23区の中では比較的少ない方です。
それでは、さっそく墨田区とおすすめの街の情報を紹介していきましょう。
区の概要
墨田区の総人口は278,594人(2022年8月1日時点)であり、23区の中では北東部に位置しています。区内にはJR総武線、京成電鉄押上線、東京メトロ半蔵門線などの複数の鉄道路線が乗り入れています。
バス路線も充実しており、都営バスや京成バスなどの路線バスを使えば都心の様々なエリアへも便利に移動することができますし、3ルートある低料金の区内循環バスは観光地への移動にもとても便利です。錦糸町駅と東京スカイツリータウンからは、羽田空港行きの高速バスも運行しています。
地理的には、区内西側の隅田川、東側の荒川・中川という3つの大きな川が流れていることが特徴です。隅田川では春の花見や夏の花火大会が楽しめるため、イベントの時期にはたくさんの人が集まります。
スカイツリー以外にも観光スポットが多く、大相撲や開催される「両国国技館」や「江戸東京博物館」や「すみだ北斎美術館」も有名です。また、四季折々の花々が楽しめる「都立向島百花園」をはじめとして、自然豊かな大小の公園や遊歩道も充実しています。
ただ、墨田区は大きな川に挟まれた区域であることから、台風や大雨などの際には、自然災害による水害が懸念されています。そのため、区では「墨田区水害ハザードマップ」を整備しており、万一のための浸水想定や避難場所などの情報提供を行っています。
家賃相場
家賃相場1R:8万円~、1LDK、2DK:13万円~
区役所と外国人支援
墨田区役所ホームページも英語、中国語、韓国語に対応しています。区役所ホームページの右上に小さく表示されている「Multilingual」という文字をクリックすると言語が選択できますので、「中文」を選んでクリックしてください。
中国語による外国人生活相談については、以下の内容にて対応しています。
日時:毎週水曜日の10:00-12:00
場所:区役所1F すみだ区民相談室 電話:03-5608-1616
おすすめの街はここ!
両国
最寄駅はJR両国駅。隣駅は秋葉原と錦糸町です。JR両国駅から徒歩6分のところに都営大江戸線両国駅があり、こちらを使って都心へ向かうこともできます。
駅前には「両国国技館」があり、大相撲の本場所や各種イベントの開催時には大勢の人でにぎわいます。国技館の隣には「江戸東京博物館」があり、駅周辺には相撲関係のお店やちゃんこ鍋などの飲食店が点在しています。近隣には相撲部屋がたくさんあるので、街中を歩くお相撲さんを見る機会も多いですよ。
駅近くには「まいばすけっと」、都営大江戸線の駅近くには24時間営業の「マルエツプチ 両国緑一丁目店」がありますが、いずれも小型のスーパーです。ひとり暮らしの食料品の買い出しには困りませんが、品選びが必要な場合には隣駅の錦糸町に行く必要があります。ちょっとした日常生活の買い物なら錦糸町、電化製品なら秋葉原と、買い物の目的によって駅を使い分けることもできます。
都内にしては珍しくゆったりした街並みで、ごみごみした感じはあまりありません。昔から居住している世帯や高齢者が多く、治安が良いのも特徴の1つです。また、医療の面でも「同愛記念病院」や「山田記念病院」などの総合病院が徒歩圏内にあり、急な病気の際でも安心です。
曳舟
最寄駅は、東武伊勢崎線・東武亀戸線の曳舟駅ですが、徒歩4分のところに京成曳舟駅もあり、東武線では東京スカイツリー・浅草方面と亀戸方面、京成線では押上方面や成田空港方面に行くことができます。東武線の半蔵門線直通を利用すれば、渋谷駅までも乗り換えなしで行けますよ。
大規模商業施設としては、駅の中に「エキア曳舟」、駅前に「イトーヨーカドー」があり、買い物はとても便利です。駅近くには、「まいばすけっと」や「東武ストア」、「オーケー」もあるので、目的によって店選びを楽しむこともできます。
曳舟駅には救急指定病院である「東京曳舟病院」が直結しており、バス6分で錦糸町まで出れば、外国人患者受け入れ医療機関認定を受けており中国語対応も可能で大規模な「都立墨東病院病院」に行くことができるため、医療環境も万全です。
地域としては住宅地のため、夜は騒音も無く静かに過ごすことができます。駅を少し離れれば昔ながらの戸建てが立ち並ぶ下町の風景が広がっており、治安も良いので落ち着いた生活をおくることができます。
菊川
最寄駅は都営新宿線菊川駅。複数路線が乗り入れている駅ではありませんが、徒歩圏には半蔵門線が乗り入れている住吉駅や都営大江戸線が乗り入れている森下駅があります。また、自転車があれば両国や錦糸町、清澄白河にも短時間で行けるので、目的や行先によって駅を使い分けることができます。
駅周辺には飲食店が多く、外食には困りません。駅前には「ライフ」、「オオゼキ」、「マルエツ」などの大きめのスーパーがあり、食材の買い物にも便利です。ただ、大型商業施設は無いので、食材以外の買い物では目的に応じて錦糸町や新宿、秋葉原などへ出る必要があります。
駅前は交通量の多い大きな道路ですが、一本内側の道に入ると閑静な住宅街になっていて、駅の近くでも静かに生活することができます。治安も良く、徒歩圏には「木場公園」や「猿江恩賜公園」、「錦糸公園」や川沿いの遊歩道などもあって、穏やかな住環境になっています。
「猿江恩賜公園」には広いランニングコースが整備されていますし、菊川駅からスカイツリーに向かってジョギングすれば15分ぐらいで着くことができます。スカイツリーを目的地にしてジョギングできるなんて、とてもおしゃれな生活ですよね。
まとめ
今回は墨田区の概要とおすすめの街3選をご紹介しました。
墨田区は以前は日本人にとってはやや地味なイメージがありましたが、スカイツリーを中心とした再開発により観光地化が進み、都心に近い立地にありながらも落ち着いて暮らせる住環境の良さからどんどん評価が高まってきています。
東京の東側が通勤・通学の拠点となっている方は、お部屋探しをする際にはぜひ候補の1つにしてみてくださいね!