12月になると、年末までに引越ししたい人や年明けから新しい部屋を借りて新しい１年を始めたい人の部屋探しが増えてきます。
また１月下旬からは、４月から大学生や会社員として新しい生活を始める方々や転勤により引越しする方々が一斉に部屋を探し始めるピークを迎えます。
最近、日本の物価も食料品を始めとしてどんどん上昇を続けていますが、賃貸住宅の家賃も例外ではありません。
給料やバイト代がそれほど上がらない中で家賃が上がると、予算内で自分の希望を満たす物件を探すこともなかなか難しくなってきますよね。
そこで今回は、予算内でなるべく希望に近い物件を探すポイントについて詳しく説明していきます。
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なぜ賃貸住宅の家賃は上がってきているの？
まず、建築時の人件費や資材の高騰により、特に新築マンションやアパートでは高めの家賃が設定されていることが多くなっています。
また、東京都23区内の新築マンション平均価格が１億円を超えた（2023年1-6月）ように上昇が続いているため、購入をあきらめて賃貸にしようとする人が増えてきていることも影響しています。
また、家賃だけでなく、電気代の値上がりにつれて管理費・共益費も値上がり傾向にあります。
どうすれば予算内で希望に近い部屋が探せるの？
残念ながら、かなり予算に余裕がない場合には、おそらくあなたが考えている希望条件のすべてを予算内で叶えることは難しいと思います。
まずは住みたい地域や場所の家賃相場を知った上で、希望条件に優先順位をつけ、譲れない条件と「あったらいいな」と思える程度の条件に分けて考えることが重要です。
条件の選別時の参考になるポイントをいくつか挙げてみましょう。
駅からの距離
駅に近い方が通勤・通学、買い物にも便利ですが、便利な分、家賃も高めで立地によっては駅や幹線道路に近く、騒音が気になる場合もあります。
また、希望を聞かれると「５分以内」とか「１０分以内」で区切ってしまいがちですが、それよりちょっと遠くすることで家賃が安く条件のよいお部屋が見つかることもあります。
築年数
もちろん新しいお部屋に住むのは快適ですが、多少築年数が古くても、水回りや内装をリフォームしてとてもきれいで使いやすい設備を入れている部屋もあります。
築年数を基準として古い物件を対象外にしてしまうと、家賃の安い掘り出し物を見落としてしまう可能性もありますよ。
最寄駅
外国人の方の希望条件に多いのですが、ご自身がよく知っている山手線の駅を最寄駅として指定することがあります。
山手線は東京の中でも中心的な鉄道路線なので、当然家賃もトップクラスに高くなり、家賃だけでなく他の希望条件を叶えることも難しくなります。
その付近なら他にも地下鉄がたくさん通っているので、家賃の安い少し離れた場所に住んでも会社や学校への移動時間は短くて済むことが多いです。
エレベーター
５階建てでもエレベーターが無いマンションも多いのですが、３階以上のお部屋の場合、エレベーターが無いと検討候補から外す方が多いです。
確かに真夏に階段を何階分も上がっていくのはしんどいですが、エレベーターが無い建物は上層階の家賃が安くなっていたり、契約時の条件がよい場合があります。
エレベーターは当然、電気で動いているので、その電気代や点検代は管理費・共益費として家賃に上乗せされるため、エレベーターが無いマンションではその分も安く済ませることができます。
決断力
他の項目とはちょっと異なるポイントですが、決断力はとても重要なポイントです。
「いいな」と思う物件が見つかった時、「もっとよい条件の部屋があるかも」とか「もっと他の物件も見てみたい」と思い、決断するのを先に延ばしているうちに、最初にいいと思ったお部屋が他の人に契約されてしまうことは頻繁にあります。
比較できる部屋情報を全部目の前に並べて選びたい気持ちはわかりますが、物件はずっとあなたの決断を待っているわけではありません。
難しいことですが、ほどほどの条件でも、よいと思ったらチャンスを逃がさず決断することが後々後悔しないことにつながります。
早めに不動産会社に依頼して、ゆとりある部屋探しをしよう！
特に３月前後の入居を目指して部屋探しをする場合、１月下旬から部屋探しを初めても次々に契約が決まっていくのでじっくり希望条件に合った部屋を見極めていく時間がありません。
ほとんどの条件を妥協して、しかたなく部屋を決めることを避けたいのなら、なるべく早めに優先順位をつけて、年内にも不動産会社に希望条件を伝えて部屋探しを依頼することをおすすめします。
余裕を持って依頼しておくことで、希望に近い物件が出てきた時に不動産会社が教えてくれるので、自分で繁忙期に慌てて探すことを避けられます。
少しでも自分の希望に近いお部屋を見つけるためには、希望条件の整理と不動産会社への早めの依頼が肝要ですよ。
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