意外と知らない？東京に進出している中国の有名料理店７選！

最近東京では、池袋を始めとして拡大を続けている「ガチ中華」が話題となっています。「ガチ中華」とは、中国語圏の方が経営しており、厨房でも中国語圏の方が調理をおこなっている中華料理店のことです。

これまでの中華料理店と大きく異なるのは、日本人向けに味や盛り付けを変えることなく、中国で提供されているままの味付けや盛り付けをしていることです。これは日本人にとっても新たな食の出会いとなり、これまでとはちょっと違った中華料理に新鮮味を感じて流行しているのです。

本場の中華料理が食べれる店が増えることは、在日中国人のみなさんにとってもいいことですよね。海外生活が長い日本人がたまには日本料理店に行きたくなるのと同じように、在日中国人のみなさんも食べ慣れたふるさとの味を日本で手軽に食べられるなら、こんなにうれしいことはありません。

そこで今回は、中国人ならほぼ誰もが知っている人気料理店のうち、東京に進出している店７選をご紹介します。既にご存じの名前もあると思いますが、「へぇ～、ここも東京に出店しているんだ」と初めて気づく店もあるかもしれませんよ。

海底撈火鍋（ハイディラオフォグゥオ）

海底撈火鍋は、中国に1,300以上の店舗を持ち、世界中にも展開している「火鍋」の超有名店です。日本では、東京で３店舗（池袋、新宿、上野）、神奈川で１店舗（横浜駅前）、千葉で１店舗（幕張）、大阪で１店舗（心斎橋）の計６店舗が営業しています。（臨時休業中の店舗有）

どの店舗も広々とした店内と豪華な内装が特徴的で、つけだれを30種類の調味料や薬味から自分なりにアレンジして楽しめるのが魅力です。四川発祥の店なので麻辣スープの辛さは格別ですが、辛さも調節できますし、白湯やトマトなどの辛くないスープを選ぶこともできますよ。

近くにお店が無い方も「海底撈火鍋清油火鍋調料」を通販で購入すれば、お店の鍋の味を楽しめます。こちらもなかなかの辛さですが、お好みの野菜やきのこ、肉や海鮮などを入れて食べれば、花椒と唐辛子の本格的なシビカラ（痺れと辛さ）がやみつきになりますよ。

東京の店舗一覧（2022年8月現在）

小羊肥（シャオフェイヤン）

小羊肥は、中国最大級の薬膳火鍋の有名店です。日本国内には２１店舗が展開されており、東京の１２店舗（渋谷、恵比寿、六本木、新宿、新宿西口、秋葉原、池袋、池袋東武、銀座、豊洲、品川、上野公園）の他、横浜、名古屋、岐阜、大阪、京都、札幌、宮古島で営業しています。

小羊肥のスープは海底撈に比べると辛さはマイルドで、クコの実や草果、白冠、なつめなど数十種類の漢方食材が配合されているのが特徴です。おいしい鍋料理を食べながら、美容や健康にもいい成分が摂れるなんて最高ですよね。

近くにお店が無い方は、「小羊肥 火鍋底料 辣湯＆清湯セット」のお取り寄せでお店の味が楽しめます。このセットなら、お店と同じ白湯と麻辣の２種類のスープが入っているので、用意した野菜やお肉で２つの味をお試しできますよ。

東京の店舗一覧（2022年8月現在）

※恵比寿店、六本木店、新宿店、新宿西口店は17:00から営業開始、他は11:30から（豊洲店のみ11:00から）

馬子禄（マーズルー）牛肉面

馬子禄は、蘭州ラーメンの有名店であり100年以上の歴史を持つ老舗です。現地のお店は本物の老舗店として、数ある蘭州ラーメン店の中からただ一つだけ「中華老字号」に中国政府から認定されています。東京では、神保町に１店舗出店しています。

東京では他にも「蘭州牛肉麺」の名前が入ったお店の看板をよくみかけますが、実はこれ、チェーン店の名前ではなく、中国北西部の甘粛省にある蘭州という都市のご当地麺料理の名前なんです。

麺の形は様々ですが、ネギの代わりにパクチーを使うのが特徴的で、日本でのパクチーブームに合わせて数年前から蘭州牛肉麵を店名に加えたいろんなお店が増えてきています。

甘粛省はイスラム文化圏なので、豚の代わりに牛をつかっているため、馬子禄ではハラル認証を受けています。

牛肉薬膳スープとパクチー、ラー油が手打ち麺によく合うんです。スパイスの香りが強めなので、エスニック好きの方にはピッタリの麺料理だと思います。

店舗情報

沙县小吃（シャーシェンシャオチー）

沙县小吃は、中国には60,000店以上もある福建省発祥の超有名ファーストフード店です。メニューは拌面（バンメン：和え麺）やワンタン、蒸し餃子などが中心で、価格も手頃でサクッと食べられる量になっています。

なかでも和え麺料理の拌面は、花生醤（ピーナッツペースト）のタレの上に茹でた麺を乗せたシンプルな料理ですが、ゴマダレとはまた違ったおいしさがあり箸が進みます。お店自慢のワンタンと組み合わせたセットメニューがおすすめですよ。

店舗情報

楊銘宇黄燜鶏米飯（ヨウメイウファンメンジーミイファン）

楊銘宇黄燜鶏米飯も、中国では6,000店以上を展開する山東省発祥のファーストフード店です。日本では、東京に３店舗（高田馬場、御徒町、赤羽）と関西に２店舗が営業しています。

醤油ベースのとろみのあるスープの中に、揚げたジャガイモやピーマン、人参、ショウガ等の野菜と、大きな鶏肉の切り身を柔らかくなるまで煮込んだアツアツの土鍋定食が定番の山東省の郷土料理を提供しています。

鶏肉としいたけからダシが出た醤油味の味付けは日本人にもなじみやすい味なので、友達の日本人を連れて行けば、「これ、おいしいじゃん！」と、きっと喜ぶと思いますよ。

東京の店舗情報

何鲜菇（ホーシェング）

何鲜菇は、大連発祥のきのこ鍋＆きのこ料理専門の人気店です。日本では、上野御徒町に店舗があります。

28種類ものきのこを6時間も煮込んだスープが自慢の鍋は、具材のきのこや野菜、お肉を煮込むことでもっともっとおいしくなりますよ。きのこはヘルシーで健康や美容にもいいので、女性にはピッタリの鍋料理です。

ランチでも手頃な値段で「きのこ鍋」をお一人様でも食べられるので、近くに行く用事があれば、まずはきのこ鍋ランチを試してみることをおすすめします。初めて見るきのこもあるのでおもしろいですよ。

店舗情報

楊国福麻辣燙（ヤングオフマーラータン）

楊国福麻辣燙は、中国で6,000店以上を展開する麻辣湯のファーストフード店です。日本では、東京に５店舗（池袋、上野、高田馬場、新大久保、渋谷）出店しています。

麻辣湯は「お一人様用火鍋」というとわかりやすいかもしれません。シビカラ味のスープに好きな具材を入れて煮込む料理です。具材はショーケースに並んでいるものから好きなものを選ぶのですが、値段は選んだものの重さで決まるというのがおもしろいところです。（値段固定のセットメニューもあります）

おなかの空き具合と自分の好みに合わせて、自分だけの麻辣湯を作る楽しさも加わって、料理のおいしさと２倍の楽しさが味わえますよ。

東京の店舗情報

まとめ

今回は、東京に進出している中国の有名料理店７選をご紹介しました。

家族や友達の中国人と行って、懐かしい料理を食べながら盛り上がるもよし、友達の日本人と一緒に行ってふるさとの料理を自慢したり、感想を聞いて楽しむのもよし。やっぱり、おいしいものを食べながら話をすると、食事の時間がより楽しくなりますよね。

東京への中国の有名料理店の出店は、今後もどんどん続くと思います。今日ご紹介していないあなたの好きな店も、もうじき出店してくるかもしれませんよ。

東京の中国食材店に興味のある方は、ぜひこちらの記事（中国食材を東京の専門店でそろえよう！｜選りすぐりの中国食材店4選）もご覧ください。