秋葉原駅から昭和通りに出て歩いていると、ふと気になる看板を見つけました。「和風回鍋肉」って何?。
回鍋肉は中華料理の中でも好きな方なので、時々Cook Do!の調味料を買って家でも作ったりしているのですが、「和風」というのは初耳でした。
「いったい何が”和風”なんだろう?」と思いながら、ちょっと覗いてみたら意外と明るくてきれいな店内だったので、興味津々で店の中に入ってみました。
まずは入店
まだ新しい雰囲気の店内は、白木と白いのれんが目立っていて明るくて清潔な印象です。
ランチ時間の終わりかけに行ったので、先客は少な目でした。
辛めの味付けの回鍋肉や限定メニューのチャーハンなどもありましたが、初めての来店なので普通の回鍋肉定食を選び、入口の券売機で食券を買います。
席は新型コロナの影響で主流になってきた個食タイプになっていて、横並びで座る二人用の席や両脇が壁で仕切られている一人用の席が並んでいます。
お一人様席に着席…
目の前に垂れている白いのれんをくぐり、正面の壁がくり抜かれ両脇が壁で仕切られている一人用の席に座ります。上が開いている半個室タイプになっています。
卓上には「だしや。のこだわり」として、料理に使っている素材に対するこだわりが書き連ねてある紙がメニューとともに置いてあります。
なるほど…。和風回鍋肉の味のベースは八丁味噌でした。
八丁味噌は、愛知県岡崎市で生産されている豆味噌で、普通の味噌はだいたい一年ぐらい寝かせて作るところを二年以上熟成させている味わい深い味噌なんです。
しかもこの店で使われている「カクキュー」は、江戸時代から続く八丁味噌の超老舗。なんと創業から370年以上続いているお店です。これを甜麺醤の代わりに使っているんですね。他にもにぼしや鰹節も使っているようで、この時点で何となく味が想像できてきました。
和風回鍋肉定食到着!
素材へのこだわりを読んで想像力を膨らませていると、「お待たせしました~」の声とともに正面のくりぬいた部分から和風回鍋肉定食のお膳が!
まずはスープを一口飲んでみます。
ちょっと薄味すぎるような気もするのですが、にぼしのだしがしっかり効いています。回鍋肉を食べ進めるうちに後からわかりましたが、回鍋肉の味が濃い目なので、薄めのスープがちょうどよい感じになってくるんです。
続いて回鍋肉を食べてみます。できたてなので熱い!
すこし甘めの味付けで、とにかくキャベツがおいしいです!豚肉もおおぶりにカットされているので食べ応えもバツグンです!
ボリュームも十分でごはんが足りないぐらいですが、食べすぎはよくないので我慢します…。
甜麺醤の回鍋肉もおいしいですが、八丁味噌ベースのこの和風回鍋肉もなかなかの味。八丁味噌が大豆からできているのに対し甜麺醤は小麦と塩と麹が原料ですが、回鍋肉自体の味にはおおきな差は感じませんでした。
ただ、和風回鍋肉のたれには八丁味噌のほかにも魚介とんこつスープや各種調味料がブレンドされているということもあり、いわゆる”和風だし”の風味が感じられました。
意外にもおいしかったのは、付け合わせの辛子高菜でした。
濃い目の味付けの回鍋肉を食べている途中にちょっとつまむ辛子高菜が絶品で、ピリ辛の味がまた気分を変えてくれるんです。
この辛子高菜だけでもご飯一杯はいけそうなぐらいでしたよ。
追加でもやし増しやニンニク増しにもできるし、汁物もスープか味噌汁を選べるので、自分好みにメニューをカスタマイズすることもできます。
何より秋葉原駅から徒歩1分という駅近で、感染対策がバッチリのお店で野菜たっぷりの定食が食べられるお一人様用のお店は超貴重です。
最後までゆっくりとアツアツの和風回鍋肉定食を満喫してお腹いっぱいになりました。ごちそうさまでした!
なんと、チャーハンの方が有名だった…
後から知ったのですが、この店の店長は”東京で一番うまいチャーハン”として有名な神楽坂の「龍朋」という店で修業した方が独立して出店しているそうです。
回鍋肉専門店でチャーハンを注文するのはちょっと躊躇してしまいますが、それを知っていたらチャーハンを食べてたのに…。でも和風回鍋肉自体が珍しいですし、和風回鍋肉とチャーハンの2つだけのメニューで営業しているということは、どちらも自信作っていうことですよね。
とはいえ、私は次回は必ず限定メニューの「禁断のチャーハン」を食べてみようと思います!
秋葉原で食事をする機会があれば、みなさんもぜひ和風回鍋肉と本場の回鍋肉の違いを試してみたり、東京一おいしいチャーハンの店で修業した店主のチャーハンを食べてみて楽しんでくださいね。
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